こう言い切れるのがすばらしい

2006-03-16 07:49



対外向けのコメントだから割り引いて考える必要が有るかもしれないが



■新サービスを次々と提供できる要因は。


 最も大きな要因は、我々自身が技術に親しんでいるだけでなく、熱心なインターネットのユーザーだということです。我々自身が欲しいサービスを作る、という発想からアイデアが生まれるのです。会社はそれを手助けする環境を作っています。



「Web2.0をグーグル社内で議論することはない」


少し前、コンサルタントに「新しいサービスを考案し、それを評価する方法は」について意見を聞いた。その人の答えは


「あなたがそのサービスを金を出して使いたいと思いますか?」


だった。


会社にはいってからずいぶんと適当な「需要予測」だの「ユーザ評価結果」を作った。そうして何を学んだかといえば、


「大抵の評価結果はでっち上げられる」


ということだ。この「でっち上げ」というものには意図的なものと結果的にそうなるものが含まれる。つまり売れるか売れないかは(製品として成立していないものはさておき)誰にもわからないのだ。


もう一ついえる事。優れた製品(含むサービス)は作っている人間自体が面白い、使いたいと情熱を持っていなければ生まれない、ということだ。当たり前のことだと思われるかもしれないが、会社にいると「企画書」とか「レビュー」とか「たくさんの承認」が優れた製品を生む、と思っている人の多さに驚かされる。というか作っている人間が情熱を感じていなくても、そうしたプロセスを通過することは可能なのだ。しかしそうしたところで、それが良いものになるか否かということとは何の関係も無い。


優秀な人材を集め、その人たちが自分で使いたいと思うサービスを開発させ、ネット経由で迅速にフィードバックを得る。Googleではこのサイクルがうまく回っている。これらの要素はどれが欠けてもうまくいかないものなのだと思う。このことを理解しないで、一部だけ真似したってだめだよ。