何か軍事的な事件が起こるたびに

2006-07-06 07:04



NHKに江畑という人が出てくる。元関係者として言えることは


「彼が語る内容のどの程度が真実かは、彼の髪型を見ればわかる」


彼の髪型について語ろう。ほんの少し残った毛をいろいろな形にして、あたかも毛髪がたくさん存在しているかのように見せかけている、、つもりなのだろう。本人は。


それを見た人で彼の主張に組する人はいまい。彼が語っていることもその類だ。事実の断片と自分が集めたマニア的な知識から筋が通った(と本人だけは思っている)ストーリーを作り上げる。ただ彼の言葉の真実さ加減は、彼の髪型ほど万人にわかりやすいものでないのところが問題だ。


米国CNNではRetired Generalとかがでてよくコメントしている。日本では「軍事評論家」といえばマニア崩れ。これは喜んでいいことなのか否かよくわからない。


一つだけ指摘しておこう。昨日のNHKで彼は


「テポドン2の発射時のおける赤外線の量を見れば、それがどの程度の能力を持っているかわかる。つまり北朝鮮に高度なミサイル技術があることが解った」


とかなんとか述べていた。


話の前段は有る程度正しい。しかし後段は間違っている。ミサイルが2段目を分離し、ロケット点火、かつ有る程度軌道に乗ったところで自爆させたのであれば後段の主張にも同意しよう。一段目の赤外線量から推定できることは、テポドン2がどの程度の射程を目指したミサイルであるか、であり、北朝鮮のミサイル技術の完成度については何も示したことにならない。


知識だけをつめこんだマニア的には「2段目分離、ロケット点火及び軌道制御」は簡単なことなのでしょうねえ。