運命的な出会い

2006-09-04 11:53



さっき階段を上りながら考えたことを書いておく。


思いがけない出会い、というのは頻度は少ないかもしれないが記憶に残るイベントではなかろうかと思っている。野球選手で言うところの「記録より記憶」だ。なぜこんなことを言うかといえば、やれ精度だ、再現率だ、と言ったところで「ユーザの感動値」を評価値にとったとたん、「記憶に残るイベント」が上位にくるのではないかと思うからだ。仮にその確率がとても低くても。


さて、そうした「思いがけない出会い」であるが、調べてみるとこれには何種類かあるような気がする。でもって独断的に「これは偶然とは思えない。何かの運命的な出会いに違いない」と人間が思い込むものをこのカテゴリーに入れてみようと思う。


でもって世の中にはEverything happens for the reason(だったか)とまじめに言う人がいる。トンデモ映画「サイン」はまさしくそれがテーマだった。私は宇宙人に襲われたこともないので「ものごとの多くはランダムに発生する。人間がその”あるパターン”に意味を見出すだけだ」と軽く信じ込んでいる。


なぜこのようなことが起こるか?ひとつの仮説として


「人間はランダムなパターンの中に意味を見出す」というものが挙げられる。逆に言えば、


「人間にランダムと思われるパターンを書かせると、それはランダムとはかけはなれたパターンになる」


という事実にたどり着く。


つまり人間が主観的に「ランダム」と思っているパターンと現実の「ランダム」には差異があり、そのため人間はランダムに発生する現実の事象に意味を見出してしまう、という訳だ。


というわけでものすごく強引なことを書く。機械的に発生させたランダムパターンをユーザに提示し、そこにどのようにな「パターン」を見出すかを調査する。その結果というのは「ユーザが”偶然の出会い”として印象に残ると思うイベントの発生パターン」と共通する点をもつのではなかろうか、と。