最強の空手
2006-12-19 08:18
少し前の話だが、ドーハで行われているアジアなんちゃらの空手で日本がメダルをとったとかどうだとか。
これは私がやっていたころの話だから、数十年たっている。今は状況が違うかもしれないけど昔話を書いてみる。
空手というのは流派によってルールが全く異なる。ある流派では一本勝ちになるものが、別の流派では反則負けになる。
愉快なのは、その流派での戦い方がルールをもろに反映した物になる点だ。一番普通の人の目にふれるのは極真だと思うが、彼らは顔面への攻撃を許容していない。(検索してみたら最近変更の動きがあるようだが)だから、至近距離で中段以下をどつきあう、不思議な試合スタイルになることがある。最大の急所である顔面がらあきでね。
他のマイナーな流派にしても同じ事が言える。つまりルールは戦い方を規定するのだ(こう書くとあたりまえだな)
いや、スポーツだからそれはあたりまえ、と思うがそこでやめておけばいいのに「我々の流派こそ最強」と言ったりする。となるとつい笑いたくもなる。テニスと野球ほどルールが違うのに最強もなにもないものだ。では最強とは何かといえばそれは定義によるだろう。アジア大会で採用されるルールを使っている流派が政治的には最強、といえるのかもしれない。
空手ほど明確ではないが企業とか団体にもそこだけのルールが存在する。こちらは共通の試合場(市場)で競ったりするから優劣がつきやすいけど。
とは言っても「我々こそ最強」式の笑える勘違いはあちこちで観る事ができる。私のようなひねくれものはルールの違いを斜めに見て笑っているのが好きなのだが。しかしこのルールにはいいかげんうんざりだな。。