ああ、耳がちぎれるようだ

2007-07-12 00:00



私が「自覚している」自分の欠点というのはかなりたくさんある。その中のひとつに


「行動に徹底を欠くためすべてが台無しになる」


というものがある。


であるからして今日の内容はまず自分にとってつらいものなのだが、書かざるを得ない。


iPhoneのおもてなし:パッケージ編

 たぶん、たくさんのAppleファンたちがすでに書いているだろうからわざわざ私が指摘するまでもないとは思うが、一応触れておきたいのがAppleのパッケージング。家に持って帰る途中、家に帰ってからパッケージを開ける時のドキドキ感までにちゃんと気をつかったおもてなしはAppleならでは。

Life is beautifulLife is beautiful


次はちょっと古い記事になるが親愛なるソニー





既に多くのインプレッションレポートが上がっているので、あまり詳細なレビューは行なわないが、パッケージを開けて使い始めるまでの印象は、失礼ながら中途半端にiPodをマネているという印象を持った。


 ここ数年のアップル製品は、製品パッケージ1つとっても実に丁寧で、iPodだけでなくPowerBookなど、さまざまな製品において“箱を開けてから使い始めるまで”を上質に演出しようという努力が伝わってくる。それはパッケージ内の付属物の包み方や箱への収め方、ケーブルのまとめ方といったところまで行き届いている。


 ソニーも(これに倣ったのかは判らないが)ウォークマンAで、購入者への感謝の気持ちを示すような(むしろアップルよりも)立派な箱を採用しているのだが、針金でまとめられたケーブル類や各付属品のパックの仕方など、全体を上質に演出するというところまでは至っていない。そして、ケーブルを取り出してみると、実に無様なフェライトコアにぐるぐる巻きしたUSBケーブルが出てくる。


 ここまできちんと気遣いをして、箱などの外装にお金をかけていても、こうした細かなところで足を引っ張られるというのは実にもったいない。付属のイヤフォンは、ライバルのモノよりも若干良いものに見えるし、実際に音質もこの手の付属品としてはかなり良いものだと感じたが、そうしたプラス要因もこれでは吹き飛んでしまう。



本田雅一の「週刊モバイル通信」より引用


部分的にまねしても効果は0.やるなら徹底的かつ異常なまでの執着をもってやらなきゃだめってことです。


それよりも何よりも、中にはいっている製品がConnect Playerつきのウォークマンでは話にもならないってことです。




話が少し飛躍するけど、これは「仕事でやっているか」「自分が本当にやりたいと思っているのか」の差にも通じると思う。


「パッケージを豪華にしました。iPodに引けをとらないどころか明らかに勝ってますよ!」


と会議では誇らしげに主張する。しかし自分で実際にあけてみて


「これで本当に高級感を感じるか?」


と自問しないのが「やる気のない仕事」。もし本当に自分がすばらしいと思えるものを作りたいと思っており、かつ「人並みの感性」を持っているのなら(これが実は結構難しいのだが)こんな中途半端なことは絶対にやらないはずだ。


いや、会社にいると「人並みの感性」が居眠りを始めるってことは自覚しているのですけどね。。