iPhoneのブラウザ

2007-10-15 11:36



というかiPod touchのブラウザでもいいのだが、ネット上でのいろいろな「評価」をみていて気がついたことがある。


誰かが「iPhoneのブラウザはすばらしい!」と書く。すると知識を持った人たちがいろいろなことを書く。フルブラウザ搭載の携帯情報端末なんて前からあるのになぜいま騒ぐ。アップルマーケティングだけはすごいな、とかOperaがあるだろう、とかNetFrontがあるだろう、とかそもそも携帯情報端末にフルブラウザなんて不要だろうとか。


そうした「かしこい」意見とは裏腹に実際に触った多くの人の反応は熱狂的だ。例えばこの人はなぜこんなソフトを作ったのだろうか。


電話回線の使える Windows Mobile 機の回線を無線LANなどを利用して、他のPDAと共有することができるHTTPプロキシです。主に Advanced/W-ZERO3[es]、EM ONEの回線を共有して、どこでもiPod touchのSafariを使う、という利用を想定して作られています。

伊勢的新常識 - ZEROProxy伊勢的新常識 - ZEROProxy


Windows Mobile上にだってフルブラウザは搭載されているのに、なぜわざわざ「モデム」として使用するんでしょうねえ。


あるいはこの意見とか


モバイル版Safariを「PCに近いブラウザ」と解釈された方がけっこういらっしゃるようですが、そうではないと言っておきます。これは本当に「モバイル向け」のブラウザです。OperaやNetFrontとの比較を希望された方もいらっしゃいますが、残念ながら比較にならない程よくできてます。

らばQ : iPod touchとiPhoneは日本のモバイル市場の未来を破壊するらばQ : iPod touchとiPhoneは日本のモバイル市場の未来を破壊する


こうした意見のギャップをつらつらみていると、我々はiPhone上のブラウザとWindows Mobile上のブラウザの差異を説明するのに適当な語彙を持っていないことに気がつく。使った人とそうでない人の間で共有できる言葉がないので、不毛な意見の交換が続く訳だ。そりゃ機能を言葉で表しただけでは「何がすごいの?」ということになるしね。


iPhone上のブラウザはユーザの思った通りに動くブラウザ、Windows Mobile上のブラウザはユーザが機械の都合に合わせるブラウザ、というのでは問題の解決にならないなあ。iPod touch, iPhoneが普及して


「iPhoneみたいな使い心地」が共通の語彙になるまで待つしかないか。。