Web3.0について

2008-02-19 00:00



ウェブ3.0はレコメンデーションと個人化になるはずだ

ウェブ3.0の姿をつかめ:何がキモになるのか?:コラム - CNET Japanウェブ3.0の姿をつかめ:何がキモになるのか?:コラム - CNET Japan


チンピラサラリーマンとして「失う物はなにもないもんね」とあちこちで「あまりに安易な」レコメンデーションとか個人化について暴言を吐いている私としては、この言葉に反応せざるを得ない。


さてここで根本的な問題です。


「個人化ってなに?」


その人が和食を多く選択する傾向があれば和食を推薦するのが「個人化」なの?それで人間幸せになれるの?和食が好きな人間は一生和食だけ食べていけばいいの?


「和食とイタリアン両方好きな人が多い」というデータがあれば「イタリアン」を推薦するのが個人化されたリコメンデーションなの?人間ってそういうもの?


50代の男性は演歌が好きな人が多い、という統計データがあれば「あなたは50代の男性だから演歌を推薦します」というのが個人化されたリコメンデーションなの?50代のクラシック好きな男性はそれを聞いてどう思うかな。


昨日の晩布団の中で考えた。こんなシミュレーションができないかなあ、と。


初期状態ではいろいろな「情報に対する嗜好」をもったユーザを配置しておく。それに対して、「パーソナライズされた、個人の嗜好にあった」情報を提供する。また同じような意見を持った人の意見を紹介するSNS機能も提供する。


すると世の中の人はいくつか断絶されたクラスターに分裂していく。そのうち皆


「M-1ではキングコングがグランプリとるべきだった。みんなの意見も同じだ」


「M-1ではハウステンボスがグランプリとるべきだった。みんなの意見も同じだ」


「M-1でサンドイッチマンがグランプリとったのは正しい。みんなの意見も同じだ」


と言い出す。ここで「みんな」が指している人間はそれぞれのクラスターの構成メンバーに限定されているのだが、情報推薦を受けている人間にはそれが理解できない。


冗談抜きに今の「安易な個人化とか情報推薦」ってのはこういう傾向をもたらすと思ってるんだよ。