キャズム会議 Vol.3に半分だけ参加した

2008-09-03 00:00


というわけで、「正式名称:ネットと家電のキャズムを超えろ!会議」に前半だけ参加してきた。


タニタヘルスリンク」の社長さんが最初にプレゼンを行う。最初に何に感心したといって、この社長さんの経歴が面白かった。外資系のコンサルから「なんておもしろそうな可能性をもった業界だろう」ということで、タニタに転職。でもって今年からタニタヘルスリンクの社長さんをしているだそうな。(間違っていたらごめんなさい)


いろんなキャリアパスがあるものだなあ、と感心するとともに、社長さんが、本気でこの業界、タニタという会社にほれ込んでいるのが伝わってきた。いや、社長たるもの当然そうだろう、、という意見もございましょうが、なんというか大会社の子会社だと、上から片道飛行で落ちてきた人が社長やっていたり、、、ごにょごにょ。


プレゼンの途中で競合製品をいくつかあげていった。


プレイヤーとしてはTOSHIBA、OMRON+DOCOMO、最近ではauなどが取り組んでいる。


どれもまだ、月額料金が結構かかる仕組みだったりする(Freeで使える良いスキームができればいいなぁ...)

キャズム会議 Vol.3終了 まとめ - キャズムを超えろ!


この「月額料金」を聞くとびっくりするほど高い。確かにFreeで使えない限り普及は難しいと思う。


↑には上がっていないが一つだけ「説明を割愛」」された競合製品があった。Wii Fitである。これに関しては社長さんのコメントがおもしろかったのだが、マイクを口から離して言った言葉だったのでオフレコ扱いと解釈し、ここには書かないでおく。


しかし既存の「計測器」メーカーがビジネスにしようと四苦八苦しているところに、任天堂が、あさっての方向からガツンとぶつかってくる、というのは面白い図柄だと思う。


「業界」なる言葉がある。それができると「業界の常識」ができあがり、それを知らない人間をなんとなく見下すようになる。


そしていつしか「業界の常識」が「世間の常識」から遠く離れていき、「非常識な参入者」が支持を得る。そして業界が衰退していく。



歴史上数え切れないほど繰り返されたパターンだが、プレゼンを聞いていてタニタという会社に好感をもった身としては、なんとかタニタの健闘してほしいところなのだが。


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私は参加できなかったが、「もっと面白いからだ管理データの活用方法(APIをOPENにして面白く、便利に使う)はできないか?というブレスト」が実施されたらしい。そこで出たアイディアは、主催者のサイトに列挙されている。


私は三つほどアイディアを送った。考え方の基本は


「人間は理不尽な欲求と結びついていない限り、運動なんかしない」


である。人間は理性でなく、感情で動く。そして感情は常に理不尽なものだ。


というわけで、理不尽な欲求に運動を結び付ける提案を二つだした。




「あるコミュニティに属したい」「自分の金がなくなる!」という動機でもなければ、人間は運動しないと思うのだ。自分の金がかかってれば、そりゃ狂ったように走ったり踊ったりすると思う。