挙国一致
2008-10-16 00:00
まずはこの見出しを読もう。
WBC星野監督誕生へ!挙国一致で援護
WBC星野監督誕生へ!挙国一致で援護(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
「平成の牟田口」再登場。しかも「挙国一致で援護」である。ああ、帝国陸軍。
しかし
「日本の野球」という芸を究めるという意味ではこの人選は適当だと思う。もはや「日本の野球」は「試合の勝ち負け」を超越したレベルにまで達しているのだ。
故障続きで出場はほんのわずか。試合の勝利には何一つ貢献せず、言動は幼稚としかいいようのなに選手に対するこの讃辞。
1日に京セラドーム大阪で行われた、オリックス・清原和博内野手(41)の引退試合で、“盟友”長渕剛(51)が魂の歌で花道を飾った。試合後の引退セレモニーで清原の入場テーマ曲「とんぼ」を生で熱唱。感涙の清原と熱い抱擁を交わした。球場には女優・藤原紀香(37)ら芸能人も駆けつけ、最後を見届けた。
デイリースポーツonline/清原のために…長渕剛「とんぼ」魂の熱唱/芸能・社会
国際試合などという「無粋な」舞台ではそりゃ米国の大学生、2Aにも負けるが、あくまでもBaseballの勝負であって野球の勝負ではない。
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いや、真面目に。
こうした人選は教育上とてもいいものではないかと思うのだ。
大事なのは「野球の試合に勝つこと」などという表面的なものではなく、「大衆の人気を得ること」でもなく、「力を持っている人間とのコネクション。政治力」これは世間にあまりにも多くみられることではないだろうか。
世の中というのはこうした仕組みでできているんだよ。表面上勝つための努力をするばかりが道じゃないよ、と皆が学べるよい機会ではなかろうか。