米国の大統領選挙

2008-10-28 00:00


あと数日となった。おそらくオバマが勝つだろう。


(外れる可能性を意識しながら書くが)マケインの敗因の一つに、副大統領候補の選定ミスがあると思う。


別のマケイン氏の消息筋は、ペイリン氏の関心がマケイン氏陣営よりも自分自身にあるようだと指摘。「(ペイリン氏は)誰の助言にも耳を傾けない。わたしたちと信頼関係を結んでいないし、家族なども信頼していない」と述べ、ペイリン氏が将来共和党の次期リーダーになると思い込んで振る舞っている、と批判した。

CNN.co.jp:マケイン氏顧問とペイリン氏の間に不協和音 手に負えないと


この記事にあらわされるペイリンの態度は、塩野七生氏が書くところの「女の浅はかさ」という言葉にぴったりだ。洋の東西を問わず、男女の区別を問わず愚かな行動というのは存在するが、こういう「自分に権力があると錯覚する愚かな行動」は女性に多くみられるような気がする。古いところではクレオパトラとかね。あるいは10年ほど前に聞いた話だが


「留学に来ている外務省官僚の奥様」


なんてのもそれに該当するかもしれない。


72歳というマケインの年齢を考えれば、彼が在任期間中に不測の事態に襲われることも十分あり得る。そう考えたときに「ペイリンは大統領として適任か」ととわれれば、多くの人が「No」というのではなかろうか。


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マケインはおそらくは実力不足を認識しながら、「票集めパンダ」としてペイリンを指名した。そしておそらく米国民はそれほど愚かではなかった。



なぜマケインは正攻法で行かずに、リスクを含んだ賭けにでたのか。確かにオバマ人気の盛り上がりはすごかった。しかし民主党の指名を勝ち取ったところで、一息ついたように思える。そこであくまでも正攻法で、、というのは今だから言えることかな。