映画評:ワールド・オブ・ライズ
2008-12-29 10:01
冬休みにはいって頭がボケつつある今日この頃ですが、皆様いかがおすごしでしょうか。本家から転載です。
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中東で暗躍するCIAのエージェントがディカプリオ。後方から指示をだしている良きパパ兼上役がラッセル・クロウである。でもってテロリストの親分を捕まえるべくあれこれする訳だ。
脚 本が悪いのか、演技が悪いのかわからないが、ディカプリオ役が話の要でありながらなんともならないキャラクターに見える。自分で仕掛けた”わな”を、意味 もなく途中で放り出そうとする。(結局この”わな”はなんだったのだろう)現地で会った女の子に突然入れ込み、敵に格好の弱点を作り出す。もし彼の行動に 何か深い考えがあるとしても、それはディカプリオの演技からは伝わってこない。いいかげんこの男の
”難しい顔をするときには眉間にしわをよせる”
という演技も見飽きた。
対してラッセル・クロウは好演。子供のサッカーにつきあいながら携帯電話で血なまぐさい指示を出す男を見事に演じている。しかしこの上役も口が偉そうな割には、行動が間抜けである。
でもって結局場をさらったのは、ヨルダンの秘密なんちゃらの親玉なのだが、彼がもっと存在感を持っていたらなあ。渋い二枚目なのだが、この映画を救ってくれ、というのは望み過ぎか。
と、ストーリーは今ひとつなのだがダレル場面もないし最後まで飽きずに観る事ができたのも確か。リドリースコットの腕によるものだろうか。というわけでこの値段にするわけだ。
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現実に今何が起こっているかは、いつの日か明らかになるのだろうか。冷戦下で行われた”スパイ”達の活動がようやく明らかになりつうあるように。