今のソニーにできること
2009-01-09 08:10
ブログの中で何度か書いているが、ソニーという企業は私にとってかつてはあこがれの対象だった。
1990年の米国でハンディカムを持っていることがどれほどの意味を持っていたか説明することは難しい。それは真に
”生活を豊かにする”
製品だったのだ。
それから月日は流れ現在のソニーには目を覆うばかりである。経営がどうのこうのとは言わない。一消費者から見れば
”ソニーならでは”
の製品がほとんどない、という事実に気が付く。なのに消費者に対する態度は、かつての”あこがれのソニー”のままだ。あの頃は
”壊れるし、態度悪いけど、この製品はソニーにしかないから”
という理由で買ったものだが。
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さてそのソニーが小さなPCを出した。
結論から言えばD4よりはかなり高速(単純にメモリ容量が2倍になっただけでなく、1.8インチHDDとSSDの差もあると思う)だが、それでも一般的なノートPCの基準からするとかなり遅い。もし、VAIO type Pの購入を検討しているのであれば、個人的なおすすめはVAIO・OWNER・MADEで選べる1.83GHzモデルだ。
【本田雅一の「週刊モバイル通信」より引用】
最近勢力を増しているNetBookとは確かに一線を画した製品ではある。
しかし
20年前であれば、この製品はほかの会社が出し、ソニーはそれらとは異なるiPhoneを出していたのにな、と思わざるを得ない。
パフォーマンス面では制約の多い本機だが、メモ代わりや電子メール、Webアクセスなどで不足は感じない。
【本田雅一の「週刊モバイル通信」より引用】
これらの用途には、今や無線によるネット接続を前提としたiPhoneそのほかのスマートフォンが使われようとしている。
無理やりポケットに放り込むことができるサイズらしいが、そんなことをしなくても、胸ポケットに軽く収まるiPhoneで同じことが問題なく行えるのだ。
いや、もちろん使い道について私の想像力が追いついていないだけかもしれないけどね。同じMIDベースのWILLCOM D4を手にし、
”これはネタ以外に何に使えるのか”
と沈思黙考した身としては、
"今のソニーにしてはがんばったということなのかな"
と冷静に記事を読むことしかできないのだ。