再びソニーに対する思い

2009-01-16 07:47

昨日見つけたブログの記事から。

それはいいとしても、値頃感で勝負というのはいただけません。値頃感はどんどん下がっていきます。値頃感で勝負というのは、自ら進んで価格下落していくコモディティ化の流れに飛び込んでいくということです。

それだったらSONYというブランドが存在する根拠を失います。もっと安い、ブランドでないテレビはいくらでもあり、そちらにどんどん近づいていくということです。

(中略)

SONYというブランドの存在価値が、ワクワクするような商品を生み出してきたこと、また今後ともそうだとするのなら、「テレビを見る道具」という概念を破壊するような新しいコンセプトの商品なり、仕掛けを開発して世に問うつもりだというぐらいでないと誰も納得しないのじゃないでしょうか。

大西 宏のマーケティング・エッセンス:さらに泥沼にはまりそうなSONY - livedoor Blog(ブログ)より引用】

私見になるけれども、ムーア氏の問いかけに対する回答とは....『ユニークさ』『ソニーらしさ』ではないだろうかと思う。

日本は長期にわたり、国内市場が安定に推移してきた。ところが、一たび世界に目を向けると、その競争の激しさ(スピード、M&A、人財獲得など)に驚きを隠せないだろう。自分を含め、\\\"使い手\\\"である消費者は、きっと、『ユニークさ』を期待しているに違いない。上手く言葉で表現できないかもしれないが、『あえて、ソニーはお客様の\\\"心\\\"を満たすため危険(「Innovation」)に挑戦する。ソニーを信じなさい!』.....

Prewire: 「キャズムのムーア氏、ソニーとアップルの違いとは・・・・」より引用】

二つのブログの意見に深く同意する。というか自分の文章力の中に恥じ入るばかりである。

少なくとも私が若いころ考えていた”ソニーらしさ”は今のソニーからはみじんも感じられない。あっと驚くような製品で私たちの夢をかきたててくれたソニーの姿は、Appleや任天堂にとってかわられた。

あるいはソニーはそうした幻想を自ら否定し、”値ごろ感”で勝負するDELLのような企業を目指しているのだろうか。デルソニーなんてのは語呂からいっても最悪だと思うのだが。