織田信長の下積み時代
2009-01-20 06:58
を想像できるだろうか?彼が”主人”の草履を懐にいれて温めている様子を想像できるだろうか?
いや、私が生まれ育った場所では、毎年秋になると”郷土英傑行列”というのがあって、織田、豊臣、徳川の3人に扮した中年男性が練り歩くのですよ。でもって私は彼らの業績に対して、大河ドラマくらいの知識しか持ち合わせていない。
しかしながらあの3人の中で、真に革命的な新機軸を次々と打ち出し、時代を変えるきっかけを作ったのは織田だったと思っている。
さて、ここからが本題。
織田信長が”新入社員の織田でース。なんでもやります。皆さんかわいがってくださーい”と言っているところを想像できるだろうか?あるいはSteve Jobsでもいいし、Bill Gatesでもよい。
彼らにはそうした”下積み時代にくだらないことをひたすら経験する”ということは全く無理なように思う。でもって昨日見つけたブログの内容だが
彼等は“つらいこと”に耐えられないわけではない。“くだらないこと”に耐えられないだけ。なので働く時間や働き方だけみれば右上の黄色のボックスの人達と変わらない、もしくは、もっと働いているかもしれない。だけどそれは彼等にとっては「自分がおもしろいと思えること」であり「自分が意味あると思えること」なわけ。
そういった人間は起業家になる、とこのブログは言っている。確かにそうだ。世の中にはトウショウヘイとでもいうべき人がいて、明らかに上司をしのぐ知性と実力を持ちながら、上司が死に絶えるまではじっと耐え、そして頭の上の障害物が消えたところで力をふるい始める。私が思うに、日本の大企業というのはだいたいそうした人たちによって支えられているわけだが、織田、Jobs,Gatesなどという連中にはそんなことは不可能だ。
超くだらんことをいう、いかにも能力も時代への適応力もない上司が自分の倍の給与を貰っていても「まあそんなもんだ」と納得し、自分がそういう立場になるまで「20年間待てるか?」とか、
「こんな資料、絶対誰も読み直さないよな」と確信できる会議の議事録を何時間もかけて作り、課長に“てにをは”を直されては素直に修正し、部長に印刷がずれてると言われてはインデントの設定をやり直す、みたいなことを「来る日も来る日もやり続けられるか」みたいなこと。
これができなければ大企業に勤めるべきではないし、そもそもトウショウヘイにはなれない。
でも引用元のブログにあるように、こうした態度は我が国において”道徳”と同一視されている気配があるのだよね。”こんなこと意味ないです”などと一言でも言おうものなら、、、まあその結末は神のみぞ知るところだ。
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さて、ここで話は私のことになる。
私はこのブログに書かれているとおりのコースを通って、大企業からはみ出してきた。
問題は
自分で起業するような胆力がないことだ。
結果として、サラリーマンのままふらふらしている。
ふーらふーら。