年寄りの昔話

2009-02-13 07:57

私は年をとったので、30年前のことを語ることもできる。


自家用車にあこがれをもたず、TVがなく、プロ野球も、プロレスもない世界

もし30年前にこれらの変化が突如として起こったら大騒ぎになっただろう。しかし今やそれらがなくなっても誰も何も言わない。

みんな携帯電話の画面に向かってせわしく親指を動かしているからだ。

地デジ移行とともにTVは崩壊すると思っていたが、それより崩壊は早いようだ。

10月はテレビ局にとって、年に2回の番組の改編時期だ。つまり、テレ朝は、あと1週間余りで新番組が始まるにもかかわらず、複数の番組でスポンサーが固まっていないという“異常事態”に陥っていたのである。しかも、前週の9月17日から、懸命に営業努力したにもかかわらず、1週間で埋まったのは、たった1分という惨憺(さんたん)たる状況にあった。

http://www.toyokeizai.net/business/industrial/detail/AC/ec45867b4c8994f6c1b4da13d4bd71c6/

今や誰もが知っていることだが、TV局は番組を作っていない。作っているのは低賃金で働かされている下請けの制作会社だ。

だから高給ランキングで上位を独占しているTV局を外せば、もっと低コストで番組を販売することができるはず。しかしそれが起こらないのは独占的な電波の利権を保有しているからだろう。

不況になっても、給料を下げることはないだろうから、下請けを切っていく。するとそのうち番組を作ることができなくなる。

この終着点がどこか私にはわからないが、我が家においてもTV
みる時間が減っているのは事実だ。

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自動車業界が軒並みひどい状況に陥っているのはおそらく研究の価値がある事象と思える。たった一年でこんなに状況が変わる、というのはよっぽど無理な構造の上に売上を積み重ねていたに違いない、と思うのだが門外漢には定量的な分析ができない。

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今の若い人には想像もつかないと思うが、かつてはゴールデンタイムにプロレスが放映されていた。私がファンだったのはその末期だったのだろうか。生き残りのため、バラエティと合体させられた番組の冒頭で

”いーのーき”

と叫んでいたのは私です。録画しておけばよかったなあ。

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プロ野球の凋落も興味深い事象ではある。現実から目をそらし続けてきた日本テレビもとうとう中継の大幅削減に踏み切った。おそらくはスポーツ新聞も同じように凋落の道をたどるのだろうが、東スポだけは独自の道を歩み続けるのであった。。てそういえば一時ほどスタンドにならんでいる東スポの見出しをみかけなくなった気がするな。