ソニーの姿勢から学ぶこと
2009-03-06 08:10
あるページにこんなコメントが投稿されていた。
頼るべく実像を失った人間が次にすがるのは、 宗教と思想それがとてもよく反映されていると思う
http://hatimaki.blog110.fc2.com/blog-entry-924.html
このページに掲載されている記事はソニー公式の”プレステ誕生秘話”である。もちろん公式ページにあるものだから宣伝文句の羅列なのだが、それにしても
「Cellの計算能力がパソコンの約20倍速いのを知っているだろう?」 「つまり、PS3を一台を持つと、パソコン約20台分の価値がある・・・」
↑を信じる人間を採用したい、、というのがまあ企業というものか。確かに”神の声”に疑問を持たず従う人間というのは、ある種の企業にとっては使いやすいかもね。
それで肝心のソニー本体だが
「エレクトロニクスの会社なので『ソニーらしい製品』を追求しなければならないが、次のステップ『ソニーらしいエクスペリエンス(体験)』を考えなければならない」── http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0903/03/news022.html
なのだそうな。この言葉に対しては、記事を書いた人が冷静な突っ込みを入れている。
平井氏はネットワークサービスの例として、PSNを通じたビデオ配信や3次元仮想空間「Home」、PS3向け情報配信「Life with PlayStation」などを挙げた。だがそれぞれ、ソニー独自のものとは言いにくい。ユーザーに歓迎される「らしい体験」の創出は、望めば可能というものでもない。優れたソフトの力があれば、“簡素な体重計”というハードウェアを世界で1000万台以上販売できることを任天堂の「Wii Fit」は示した。そしてWii Fitは「任天堂らしい体験」が評価されたソフトウェアでもある。「ネットワーク」や「体験」へのシフトに生き残りを賭けるソニーは、Appleや任天堂とのこれまでの競争からさらに上の、さらにシビアなステージでその実力を試されることになりそうだ。
既に実行し成果をあげているAppleと任天堂。いまだ“宗教と思想”の段階にあるソニー。ソニーはようやく戦いのリングが別の場所にあることを認識したが、そもそもそこまでたどり着けるのだろうか。