聞くより語る

2009-04-06 07:17

北朝鮮がミサイルを発射した。彼の国の技術者の一部と日本にとって幸運なことに、一段目はおおよそちゃんと飛翔したようだ。そのあとどうなったかはわからない。ロシアはいつも”衛星が軌道にのった”というし、米国はその反対を言う。だから結局自前でセンサーをもつしかないわけだね。

さて

こういうことがあるたび、周りでも時々話題にでる。私がそうした話にかかわっていたのは遠い昔の話だし、もちろんその時知り得たことを話そうとは思わない。

しかし公になっている情報だけをつなぎ合わせても、いくつか語れることはある。そして周りの人間も私が昔そうした仕事をしていたことは知っている。

しかし

いつも思うのだ。人は事実に近いことを聞くより、自分の頭の中にある間違いを話すことを好む、ということを。私に質問する人間がいたとしても、それは私の話が聞きたいのではない。

単に自分が喋り始める枕ことばとしての”問いかけ”なのだ。かくして私はいろいろな人から事実と異なる演説をただ聞かされることになる。

かくして私が何を知っていたとしても、”情報を漏らす”なんてことはあり得ない。そもそもたいていの場合人は相手の話なんぞ聞いていないのだ。ただにこにこ笑って、失礼にならない程度に相槌をうっていればそれで会話は進む。私はただ笑っている。