まだここに存在しないものがただ欲しいだけなんだ。
2009-04-30 07:18
そもそも自分が何を欲しているのか本当に分かっている人は多くない、と勝手に考えている。
もちろん採用面接とかに行けば、それなりに筋が通ったことを話すわけだが、人間というのはそんなに簡単に説明できるものではない。
ではどうやってそれを知ろうか。
いろんなもの、いろんな言葉、いろんな人に触れそれへの自分の反応を見るしかない。とはいえ、過去にはそれで失敗したこともある。製図の課題で、Ba349(これはなんだ?と思ったらGoogle先生にお伺いをたてよう!)を書き
"やっぱり俺は飛行機を作るしかない"
と直感し、あれこれの末私が考える"飛行機を作る"ということと、日本の防衛産業に従事するということは異なることだと悟りをえるまで10年以上かかった。
いい歳になった今でも自分が本当に何をしたいのかはよくわからないままだ。いや、前に比べればましになってきたと思うのだが、時々ぼんやりする。
そうした中こうした文章を見つける。
ジョナサン・アイブさんはMacBookのボディになる前のアルミの固まりを持ち上げて、デザイナー達がいかにデザインする物に取り憑かれたように魅了され、神経をとぎすまし(そしてすり減らし)、ボーダーラインぎりぎりにいるか、と話します。アイブさんはどこでどんな物を見る時でも、誰が、何のために、どういうふうにデザインしたんだろうと考えずにはいられないそうです。生きていく上でつきあっていく病気みたいなものだそうです、
また、物をデザインするとはただ完全なる欲望だと話す人もいます。
via: 映画Objectified「物」を考える : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン), ガジェット情報満載ブログ
それは基本的に欲望であり病であるのだと思う。ただここに存在しないものがただい欲しいだけ。もっといいもの、もっとエレガントなもの、単純にして今までになかったもの。
そうしたものは存在するに違いなく、かつ自分にそれを作ることができる、という根拠のない思いこみこそが人間、というか私を創造に駆り立てるのだと。
そういう意味でいえば、最近私は脳死状態にある。過去の作品を引用するばかりで何も新しいものを作っていないからだ。
のーしのーし。
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話は突然かわる。空はなぜ青いのか。海はなぜ青いのか。夜空はなぜ暗いのか。この三つの疑問を子供に投げつけられた。
それでは、とインターネットで検索してみる。そしていかに
"間違った解釈"
"肝心なところをぼかした説明"
が多いかに驚いた。というかそんなのしかでてこないのだ。
最初の質問は、"カッコーはコンピュータに卵を産む"でPh.Dの口頭試問に使われたものだ。つまりちゃんと答えようと思えば、天文関係のPh.D.が四苦八苦するような質問なのだ。
というわけで、今はこの3問に関して"ある程度まともな"回答文書を書く、という願望に少しだけ取りつかれている。