映画評:ザ・バンク 堕ちた巨像

2009-04-10 08:03

というわけで恒例の金曜ムービーレビュー!本家から転載だー!

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世界をまたにかける巨大銀行。彼らがやることは、金の流れをコントロールし利益をあげること。そのためだったら過激派の支援から人殺しまでなんでもやります。

まじめに作っているなあという印象を持つ。主役は

”難しい顔して難局を乗り切る”

役をやらせれば昨今No1のクライブ・オーゥエン。はまり役と思うが、私にとってはシューテム・アップの印象が強く、できればニンジンもって大暴れしてくれないかと思う。裏を返せばこの映画を見ていても、手に汗握ったりわくわくはしないということでもある。相手役はナオミ・ワッツ。ちょっと老けたがなかなかチャーミング。

といった面子でまじめにまじめに話が進んでいく。しかしそれも途中まで。グッゲンハイム美術館で銃撃戦なんか始めては台無しである。

こういう”実態の見えない巨大非合法組織”の映画を観るたび思うのだが、”実態の見えない組織”であるならば人がたくさんいるところで派手な銃撃戦などやってはいけないのではなかろうか。せめて

”をを、現実に起こったあの事件の裏はこうだったか”

と思わせてくれなくては。

エンディングは”悪の親玉が死んだら世の中がよくなりました”ではなく、その点は好ましい。法の網の目をくぐり抜ける人間は後を絶たないが、それでもなぜ司法組織というものが存在するのか考えさせてくれる。

かくのとおり良いところ、悪いところいりまじった作品なのでこの値段にするわけだ。

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ナオミ・ワッツはどこか日本人受けする容貌ざますね。
ナオミという名前は日本人の名前としても通るわけです。彼女はきっと日本にいたころ自然に”なおみ!”と呼ばれていたに違いない。