映画評:バーン・アフター・リーディング

2009-05-01 07:08

ほえーんほえん。ゴールデンウィークってなんですかー。というわけで本家から転載。

------
まず本年度の"最優秀予告編賞"の候補にあげておこう。予告編を観ると、有名な俳優がそろって間抜けなことをやり続けるドタバタコメディと思う。実際の映画にそうした要素がないとは言わないが。

離婚しかかっている二組の夫婦。それに全身整形費用を捻出しようと苦闘する女性+ブラピが誤解に誤解を重ねあれこれやる、という話。こう書くとなんだか面白そうな話にも思えるが、観ていると"ふーん"と思う。

ブ ラピは間抜けな男を熱演。それ以上に印象的なのがジョージ・クルーニー。彼の情けない顔連発というのは初めてみたかもしれん。大々的にCMで使っているク ライアントが激怒するほど見事な"半泣き顔"を見せる。この二人ってOcean's シリーズでも競演していたけど仲がいいのかしらね。

そ れ以外に観るべき点はほとんどない。特に中心たる全身整形女性が私をいらつかせる。衝動と己の欲望のままに行動し、巻き込まれた気の毒な男性達を災いに追 いやる。しかし最後に彼女が一番"得をする"のは、まあ世の中そういうものかもしれん、とも思う。あるいは彼にかなわぬ思いを寄せる男の情けない演技は涙 を誘うが。

見終わってみれば笑えたのはブラピの鼻血顔くらい。CIAの偉いさんが最後に言う

"我々は何を学んだのか?"

"わかりません"

"登場人物は全員死んでしまえ"とは思わないし、長いとも思わないがこれを書いている時点でほぼ記憶から消えているのも確かだ。

------------------
この映画の中では、全身整形願望の女性が、"出会い系"でいろんな相手とおデートする。
ジョージクルーニーとデートする前に、それなりにハンサムだが感情表現が全くない相手とデートする。妙にその男のことが気になる。