女性の買い物スタイルから学べること
2009-05-11 07:13
私は男性である。従ってか関係ないか知らないのだが、とにかく"ショッピングを楽しむ"という概念が理解できない。買物は必要に迫られて行うものであり、それ自体に楽しみはないのだ。いわば労働。義務である。
しかし
このような狭い考えにとらわれ女性と買い物に行くと後悔することになる。そんな考えを持つ男に、女性の買い物につきあう権利などないのだ。
かのアドルフ・ヒトラーは彼女の買い物に"犬のようにおとなしく"つきそっていたことが知られている。このエピソードを知ったとき、私は彼に一種の親近感を感じたものである。
さて、といったところで一つの記事を紹介する。
前にも使ったネタだが、最適化やら情報推薦という言葉で頭がはちきれそうな男性が
"よし。事前に買い物リストを入力すれば、嗜好、価格の点からベストの商品を最短経路を通って購入できるプランを出力するシステムを開発しよう!"
と叫び、3年の歳月を費やしたとする。そしてそのシステムは世の中の女性から一顧だにされず朽ち果てる運命となる。
つまり
買い物支援などと軽々しくいう人間は、たいていの場合考えが狭い。そもそも買い物とは何なのか。それを考えずに勝手に決めた"評価関数"に従って何作ろうが現実世界で役にはたたない。
"買い物"
とはインタラクティブな経験であり、重要なのはプロセスであり、結果(購入できたもの、それについやしたコスト)ではない。前掲の記事にもある。
突然、「お念じゅが欲しい」と言い出すかみさん。
もちろん買い物リストには入ってない。(中略)
振り返ってみると、帽子はこんなに何度もチェックしていたのに、結局買わなかった。
「マスト」と言ってる物でも、真にマストという意味ではないらしい。
というのが買い物の本質であるように思うのだ。そう考えると、今あるWeb上のインタフェースというのはこうした"適当に見て回る感"にかけている、、といいだしたのはもう5年も前のことだなあ。。そこから一歩も進歩していない私って。。