Wolfram|Alphaを試して気がついたこと
2009-05-21 07:13
●●キラーとか●●のライバルとかいう表現はよくつかわれる。しかしiPodキラーと周囲が勝手に騒いだRollyが似ても似つかないものだったことからもわかるとおり、そうした表現は本体とかなりずれていることも多い。
そういった意味ではWolfram|Alphaもそのたぐいだ
まず、Wolfram|AlphaはWebを検索しない。Wolframが維持し、絶えず更新しているナレッジデータベースを検索する。それにWolfram|Alphaの使い道はGoogleのような検索エンジンとは異なる。だが、Wolfram|Alphaの見た目が検索サイトに似ているために誤解してしまう人がいるのだろう。
via: Wolfram|Alphaは「Googleキラー」ではない - ITmedia アンカーデスク
というわけで、Wolfram|Alphaに自分の名前を英語で入力しても何もでてこない(私の場合は、少なくとも)質問を考えなければならないのだ。
なぜこんなことをわざわざ書くかといえば、
質問を考えるのって結構面倒
ということを実感したからだ。
Googleが登場して以来というもの、頭の中でちゃんと質問を組み立て無くなった。とりあえず断片的なキーワードを入力して結果を見る。すると(驚くほど多くの場合)自分が明文化していなかった質問に対する答えが見つかる。
つまり頭の中で明文化する、という作業がGoogle+Web情報とのインタラクションに置き換わっているように思うのだ。"人口知能"などというものはなく、"知能"とは人間と周囲の情報のインタラクションに他ならな無い、といまでっち上げた信条を持つ私としては、この発見を喜びたい気持ちにもなる。
しかし裏を返せば自分の頭が退化してきているのではなかろうか、という気もする。どちらが正解かはわからない。