ヱヴァンゲリヲン新劇場版について

2009-06-29 07:20

前作をみて私はこう書いた。

結論から言えば「オタ向け記号の羅列」だった。ここで私が「オタ記号」と読んでいるのは以下のような物を指す。もってまわった空虚なセリフ、必要無しに細 かく描かれた機械、その動き、やたらと整った容姿を持つ女性キャラクター、それに中学生男子向けエロ要素。
(中略)
「何のことだか分からない要素を意味ありげにちりばめる」というのは怪しげな科学というか宗教がよく使う手だが、この映画がその古典的手法をアニメに応用して いるということは分かった。実写を撮らせると馬脚を現す制作者も、なぜかアニメという枠組みだとその才能を発揮して「安っぽい謎」を演出するのだろう。こ れをTVで中学生の頃に見ていれば、また違った感慨をもってこの映画をみることができたかもしれないが。

via: 映画評

もっと短くいえば、



"気持ち悪い"

というわけで今回の新作を見に行く予定はないのだが、たくさんの人がこの週末に映画を見、そして感想を書いていることは知っている。

驚くのはそれらのほとんどが"予備知識のないやつは見るな"的なスタンスで書かれていることだ。○○が××になっているとは、と書かれてもこちらは知らんよ。というかそれほど多くの人がみるアニメだったのだな。そういえば10年前つきあった某ベンチャー企業のVPが知っていた唯一のアニメがエヴァンゲリオンだった。

その中で唯一よむ価値があると思ったのは以下の評

なんかもう「固有名詞と細部の展開は変われども、やっていることはいつも完璧に同じ」という意味で、ポケモンと同じく偉大なるマンネリの世界に突入している気がする。このまま十数年に一度適当に設定シャッフルして作り直すだけで、いつまででも続けられるのではないだろうか。

 使徒のデザインだけは相変わらずセンスいいと感じる。特にあさりよしとおデザインの、たしかゼルエルって名前のやつ。

 もちろんTVシリーズを一度も見たことがないという人には展開早すぎてイミフなので、お勧めしない。

via: 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 Evangelion: 2.0 You Can (Not) Advance』 オススメ度 8/10 神は細部に宿り給う