映画評:ハリー・ポッターと謎のプリンス

2009-07-31 06:47

蒸し暑くて倒れそうになった日は本家から転載。

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読んではいないのだが、原作は一冊だけでも相当長いと聞く。その膨大な物語を2時間強の時間におさめるのは大変な苦労なのだろう。

こ のシリーズでもその"映画化"に成功した例と失敗した例があったように思う。私の考えでは今回は成功例だ。原作をまったく知らない私でもちゃんと一つの物語と してみることができる。後半の闘い+謎かけは結構楽しんでみれたし、自分の妹とハリーの恋愛にやきもきするロンも楽しい。というかフェロモン全開の少年少 女の恋愛騒動は滑稽でよろしい。彼らを優しく見守る先生達の姿を見ていると、私は自分の立場をすっかり先生の側においていることに気がつく。若い者は いいねえ。

しかし何が原因かわからないのだが、前半から中盤にかけて少し退屈したのも事実である。何をうだうだしているんだ。さっさと事件をおこさんかい、と。というわけで少し割り引き1000円をつけるわけだ。

一 時は"この人ものすごい大根役者ではないか"と思ったハーマイオニーだが、今回はなかなかかわいい演技を見せる。ハリーもいいと思うが今回の一番はロン。 自分にやたらとべた ついてくる女の子にでれでれする顔、ふぬけになってさらすマヌケ顔、試合前にガチガチに緊張し泣き言を言う顔。やたら成長し筋肉質になった体とのギャップ が楽しい。ヘレナ・ボナムカーターは悪の手先その3を例のごとく怪演。この人最近こんな役ばっかりという気がするが台詞が少ない割に印象に残る。あと金髪 のエキセントリックな女の子も要所で笑わせてくれる。

今回は"終幕3部作"の一作目なのでとにかく謎を広げた訳だが、枝をごっそり切 り込んであるので、次作を見るときまで"だいたいこんな話だったな"というのを覚えておく事ができるだろう。スネイプ先生ことアラン・リックマンがやはり 鍵となる人であるのかな、、とおもいつつ次は一年後か。。

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私だけかと思ったが、あちこちの映画評を読むと、ヘレナ・ボナムカーターの演技を印象深いと思った人は結構いるのだな。

不特定多数を対象の恋愛云々ということが私の頭から消えて久しい。フェロモン前回の生徒たちの行動はほほえましくもあり、痛々しくもある。(この映画ではほほえましさが多いかな)私はそれをすっかり"校長先生"の立場からみている。

上の文章から最終的に削ったのだが、悪の手先をがんばってやろうとするドラコ君もなかなかかわいらしい。思ったより2枚目にならなかったのが、この役にぴったり。

しかしこのColsing シリーズであんまりのばさず、半年間隔くらいで公開してくれませんかねえ。まあ年をとると一年などあっというまなのだが。