研究ずれを起こすこと

2010-02-12 08:07

まず最初に引用

なんというか、いまさら感たっぷりなのですが、プラナフ・ミストリーさんのSixthSenseテクノロジーがやっぱりすごいですね。

ちょっとビデオが長いので後回しにしていたのですが、見始めたら一気でしたよ・・・。もうすでに見ている人も多いでしょうが、まだ見ていない人はぜひどうぞ。テンションがうなぎのぼりになること間違いなしです。

via: プラナフ・ミストリーさんのSixthSenseテクノロジーで鳥肌がたった件・・・ - IDEA*IDEA ~ 百式管理人のライフハックブログ

というわけで田口氏のテンションをあげたビデオを見る。いかにもMIT Media Labo風な研究だなと思い調べてみればやっぱりそうだった。

この方向性は、もう10年以上前からずっと試行錯誤が続いている。この研究は

"ここまでやるか"

"デモのアイディア"

で卓越しているが、本質的に新しいものは何もない、、、と私などは思ってしまう。

というか山ほど作られたこういうデモがなぜ現実世界に一歩も足を踏み入れることができないか。そろそろそこらへんをちゃんとまとめて考察すべきと思うのだ。

観点としてはこうだ。これは技術の進歩-たとえば携帯型の燃料電池やプロジェクタのさらなる小型化-によって解決される問題なのか。そうではないのか。

まず実世界のオブジェクトを"間違えず"認識するところで躓く。どうしましょうか。RFIDのタグでも埋め込みましょうか。でも離れていたら誤認識の問題がありますよね。

どうします?そこをデモのお約束ですっとばして"これが未来だ"と言われてもねえ。

また"空中に文字をかく"のは一度やってみれば、その不自然さが分かる。デモ以外で2度とやろうとは思わない。その理由はどこにあるのか?

どうすれば解決できるのか?こうした問題をまじめに位置付け解決策を見出すのは研究じゃないんでしょうか。