中小企業は資金繰りが苦しいから
2010-04-02 07:40
480万円もだせばほいほい"優秀な人"を採用するだろう、とでも思ったか。
博士号取得後に任期付きの不安定な立場で研究を続ける研究者(ポスドク)を雇用する企業に、1人当たり480万円の資金を提供する文部科学省の事業が、目標の採用数に届かず苦戦している。
via: 持参金480万円付きでも...ポスドク就職支援苦戦(読売新聞) - Yahoo!ニュース
伸び悩むポスドク雇用を、「持参金」付きで後押しする狙いだったが、ポスドクの就職が難しい現実を改めて浮き彫りにした。
初めて入った会社は、極め付きの日本的大企業。今いるところは小企業だ。
でもって
大企業の方とお仕事する機会も多い。かつての自分の立場を外から眺めているようで複雑な気分になることもある。
いや、今日書きたいのはそのことではない。
いいたいことは次のようなことだ。小企業であればあるほど採用には気を使う。大企業で一人変な人を採用しても1/10000だ。しかし今の会社なら10%が変な人になってしまうのだよ。
480万円という金は確かに巨額だ。(このセリフにピンとこない人は、私に480万円寄付してください)しかし変な人をやとってしまえば、そのダメージは480万円どころの話ではない。
ポスドクという立場は、20代後半。社会人経験無。(ここにはいろいろ議論もあろうが、そう書かせていただく)その人間を
"中小企業で役にたつよう、厳しく鍛え上げてから外に出す"
というのならわかるが、
"ほーれほれ、480万ほしいでしょ!"
などと言われたとしても誰が釣られるか。まあばらまきが大好きな現政権にはぴったりの方針だが(この事業が始まったのは今の政権になってからではないと思う)