デバイスを透明にするために

2010-04-06 07:08

最近読んだ記事から引用。

さらにiPadのスクリーンは、私がこれまで実際に手にしたタッチスクリーン・ディスプレーの中で、最も反応が速い。指をページに載せたまま下方向にスライドさせたりぐるぐる回したりすると、ページが指の動きを正確かつ即座に追って動くのだ。

この2つの点――インターフェースが「無い」ことと、反応が素早いこと――によって、ユーザーが何を見ていようとも、その表示しているものに、心理的な「具体性」が生じる。つまり、単にブラウザーで「Wired.com」を見ているのではなく、Wired.comを手に取って見ているように感じるのだ。

via: iPadの本質は「透明なデバイス」(動画) | WIRED VISION

デバイスを透明にする、などというと日本のメーカーは鼻息荒く

"世界最小"

とか

"世界最薄"

とか

"透明度世界No1"(これはあまり聞かないか)

とやりだす(かもしれない)しかしiPadの"透明性"はこの記事に書かれているようなものなのだろう。

最近Twitterでみかけたのだが、こんな研究があるそうな(うろ覚え)

マウスがスムーズに反応している限りにおいて、人間はマウスが体の一部であるかの様に認識している。しかしたとえばディレイがあったり、つっかかりがあるとその一体感が崩れ、"操作すべき対象"になってしまう。

これは日常でも感じるkとだ。iPhoneとHT-03aを使っているとどうしたってHT-03Aのほうに

"タッチで操作している"

という感じが残る。iPhoneは"情報を触っている"という気がするけどね。

この"一体感を醸し出す要素、阻害してしまう要素"についてまじめに研究する、というのは結構おもしろくかつ意義あることではなかろうか。