子供にサッカーを習わせたい

2011-01-26 08:03

先日子供が言い出した。

「習い事を減らしたい。友達と遊ぶ時間がない」

なるほど。では何を減らそう?私は

「サッカーは続けなさい」

といった。
彼が将来キャプテン翼のような選手になるに違いない、とおもっているからではない。もう少し続ければ、きっとサッカーの見方のようなものが学べるのではないかとおもうからだ。

私が子供のころはスポーツと言えば野球だった。その野球が世界的にみればマイナーなスポーツであることを知ったのはいつの頃だろう。

そしてその「世界的に普及したスポーツ」に詳しいことの意味(一部)を知ったのは27のときである。

英語がしゃべれればな、と誰もが思うらしい。しかし英語を聞き取り、文を構成できるようになれば次の山が見えてくる。そもそもほかの国の人間と何をしゃべればいいのか。

会話の基本は日本人同士でも国籍が異なる国の人とでも変わらない。まず共通項を探すのだ。できれば政治、宗教、そのほかの話題には触れないように。

そう思ったとき、サッカーというのは実に適当な話題であるように思うのだ(相手が米国人の場合は駄目。その場合はBasket ballかFootball)サッカーの話題は言語としての英語並みの普遍性を持っているのではなかろうか。

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そんなサッカーだが、どうしても好きになれない点がある。ジャッジや運営についてまわる"怪しげな気配"だ。私はサッカーについて何も知らないが、今回の日本-カタール戦、日本が最後に得点するシーンの審判はでたらめにしか見えない。日本の選手が5人くらい転がっているのに最後までペナルティはとられなかったのだ。

審判をどうにかして自国の勝利を得て、それで満足する、というのは私の考えからすれば幼稚な楽しみ方。しかし大きな国際試合においてもそうした行為が蔓延しているサッカーというものがどうも心底から好きになれない。あるいは世界的にみればサッカーというスポーツはそうした楽しみ方を受け入れる観客を相手にしている、ということなのかもしれない。

ルールをきちんと決め、厳守させた上で、容赦のない戦いを繰り広げる。エンターテイメント大国米国が選択したのはそうした道だった。サッカーが米国でメジャーになれない原因にはそうした要素もあるのではなかろうか。