15年前のお話
2011-03-16 08:14
1994年(?)に書かれたこの本には、当時、そして今を知る日本人として複雑な感慨を抱かざるを得ない。当時JobsはNextのCEOであり、Appleはスカリー(覚えている人いる?)がCEOとして率いていた。そしてNewtonはMacの失敗を繰り返さないようにと、最初からライセンス供与を検討する。世界で一番すぐれた家電製品を作っているメーカーと提携しなくては。そしてスカリーが向かった先は日本だった。
そう。そのころ
「世界で一番優れた家電製品を作っている」
のは日本だったのだ。
仮にこのストーリーが今のものだったらどうだろう。間違いなく彼らが向かうのは韓国、それに中国だろう。サムソン、LGに行き、その後中国へと。
たった20年前にこれほど輝いていた日本の家電メーカーはどうしてこのように落ちぶれてしまったのか。iPadを作れとは言わない。しかし日本メーカーはGalaxy Tabすら作ることができないではないか。(ガラパゴス?何のこと?)
にはいくつかの要因が挙げられている。親愛なるソニーに関して言えば、1990年ころから、
「ユーザが片付けようとしている仕事を見抜き、破壊的イノベーションを連続して起こした」
創業者とその一団に代わり
「市場を細かく分析し、戦略を立てる」
MBA出身者が社内で権力を握り始めた。そのため、ソニーはいまや破壊的イノベーションを一つも起こすことができなくなったと。
また日本全体に関して言えば
「大手メーカーがいまだに人材を抱え込んでしまっており、ベンチャーが成長しない」
ことに日本が活力を失った原因を見ている。長く反映し続けることができる企業は多くない。それにもかかわらず、活力を失った電機メーカーが大量の人員かかえており、ベンチャーの発達を阻害している、というのだ。
私が社会に出てから後だけを見ても、米国ではMicrosoft,Apple,Cisco,Amazon,Googleなどが名をあげ、そして発展してきた。日本では、、楽天ですか?DeNAにグリーですか?