iPad2を待ちながら(その2)
2011-04-01 07:51
というわけでiPadに関する記事の引用その2である。
そもそもなぜiPadはこんなに売れているのか?
If it's not a necessity, doesn't do many things as well as a notebook and lacks the portability of a smartphone, what's the key to its success?
via: Nobody Needs a Tablet. So Why Are We Gobbling Them Up? | Gadget Lab | Wired.com
(iPadは)ノートPCほど沢山の機能を持っていないし、スマートフォンのような携帯性も持っていない。ではなぜこんなに成功したのか?
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たいていの大企業で、iPadのような製品を提案すれば、間違いなくこんな反応を(最もおい場合で)うけたことだろう。製品のポジショニングをちゃんと検討しているのかね?
では現実をどうやって説明するのか?
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Perhaps the best gadget to compare with the iPad is the microwave oven, says tech writer Matthew Guay. Succeeding the conventional oven, the microwave oven could heat food faster and use less energy. Even though it wasn't as good at cooking as an oven, and it wasn't obvious why anyone would want a microwave, the microwave became a staple in practically every home, because people kept finding new ways to use this technological wonder.
via: Nobody Needs a Tablet. So Why Are We Gobbling Them Up? | Gadget Lab | Wired.com
多分iPadと比較するべきは電子レンジだろう。電子レンジを使うと、少ない電力で早く食べ物を暖めることができる。調理器具としてはオーブンほどよくない、そしてみんな電子レンジを使うほど明確なメリットがあるわけではない。なのにほとんどの家庭に電子レンジがある。なぜなら電子レンジの新しい使い方が発明され続けているからだ。
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持続的なイノベーションではなく、飛躍的なイノベーションを扱うときに注意すべき点はいくつも明らかになっている。
-「今の」消費者行動を浅く分析しても無駄。
-「今の」消費者に「何がほしいか。こんなものがあったら欲しいか」聞いても無駄。
こういう製品を作り出すためには
「こんな製品があれば世の中楽しくなるんじゃないか」
という「正しい妄想をする力」
と
それに投資をする判断を行う人間
の両方が必要なのではなかろうか。このどちらが欠けてもこの種のイノベーションは生まれない。これは「新市場型破壊イノベーション」の例ということになるのだろうか。
クリテンセンは「破壊型イノベーションは多くの企業で一回しか起こせない。複数回起こした希有な例が80年代までのSONYだ」
と書いていたが、今だったらAppleをその希有な例に挙げるのかな。