質疑応答
2011-04-15 07:48
というわけで
を読んでいる。スティーブ・ジョブズのプレゼンを例にとりながら、効果的なプレゼンのテクニックについて述べている。内容の多くはすでに知っていいたり、漠然と考えたことがあるものだったが、以下の「バケツ方式」には少し驚いた。
「十分な準備をした」と言われるスピーカーも、想定される何百もの質問についてその解凍を記憶しているわけではない。質問をカテゴリーに分け、各カテゴリーに対する回答を用意しているのだ。聞かれ方に大きな意味はない。(中略)報道関係者からの質問をどう処理したのかと聞かれたとき、元国務長官のヘンリー・キッシンジャーは「私の回答に対しどのように質問するか、だ」と答えた。回答はすべて用意されていたのだ。
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン p333-336
自慢じゃないが私は質疑応答が下手である。頓珍漢な受け答えをして相手を呆れさせ、プレゼン終了後にそのことについて情けない思いをする。
このバケツ方式を自分が活かすことができるかどうかわからないが、ひとつの方法ではある。バケツは7つも用意しておけばいいらしい。相手の質問から、それがどの「バケツ」に当てはまるかだけを考え、質問の枝葉末節にこだわらず、用意してきた回答を堂々と述べればいいのだ。
そう言われてみれば、たしかに質問と応答が(正確には)かみ合っていないことは多い。しかしここで必要なことは、厳しいと思われる質問に対しても、臆することなく、堂々と答える。そうしたプレゼンターの姿なのかもしれない。
もし私が人前で発表し、質疑応答をする機会があれば、この「バケツ方式」を試してみよう。問題はその「機会」を創りだすことができるかどうか、だ。