未来はいつも悪夢
2011-04-26 06:57
昨日こんな動画を見つけた。
いつものことながら、Microsoftの「未来のコンセプト」は退屈だが、今回はそれに加えていくつかの感慨が頭をよぎる。
- 要約すれば:Information at your fingertips with iPhone Interface
- 何もかもがiPhoneを思わせる動きのデザインなんだが、天下のマイクロソフトがそれで情けなくないのかな?
- 情報が指先で閲覧できるようになれば、、ということなんだがそれで世の中はよくなるんだろうか?皆幸せになるんだろうか?教室で翻訳システムや手書きの図形が命を持ち始めるシーンだけはいいと思うが、あとは「便利さ」の羅列でしかない。
もう一つ動画を紹介しよう。
これは1995年に発表された「2005年」の未来像である。無駄なシーンが多いが2:05あたりから見てほしい。
ハードウェアが小さくなり、インタフェースの動きがiPhone風になったほかは基本的に何も変化していないことに気がつくと思う。
つまりMicrosoftのビジョンはこの15年間ほとんど変化していないのだ。考えて見れば製品も大して変化してないよね。
「不便をなくす=マイナスを0にする」ことと「幸せを作り出す=+を創りだす」ことの間には深くて長い溝がある。というか基本的にはそれは別物なのだ。
いい加減に「便利さ」以外のFuture Visionを見せてもらえんかな、と思う今日この頃、とか言っている場合じゃないよね。私も今は「新しいものを作る」立場なのだから。