『ソニーらしさ』を最も表現する製品
2011-04-27 06:51
昨日ソニーがタブレットを発表した。この標題は、PC Watchの記事のものだが、私も全く同感だ。この製品はまさに今のソニーを象徴している。インタビューから引用しつつ私が感じた理由について述べる。
開発の根底にあるものが、今までとはまったく違う考え方なのです。「スペックシートで勝つ」製品づくりではなく、「顧客体験」で勝つ製品にすることを目指している。ハードとソフト、サービスが一体化して提供できる顧客体験とはなにか。そうしたことを実現できるチームが開発に取り組んでいます。「未体験の体験ができる製品」。これがSony Tabletの目指すところなんです。
via: 【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】 Sony Tabletは『ソニーらしさ』を最も表現する製品 ~業務執行役員SVPの鈴木国正氏に、ソニーのタブレット戦略を聞く
スペックではなく、ユーザエクスペリエンス重視というわけですか。それはすばらしい。それではソニーはどんなユーザエクスペリエンスを提案しているのですか?
2画面タブレツトト端末の魅力については、まさに未知数ですから、その分楽しみですね。
via: 【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】 Sony Tabletは『ソニーらしさ』を最も表現する製品 ~業務執行役員SVPの鈴木国正氏に、ソニーのタブレット戦略を聞く
「未知数?」ということはSony Tablet上ではどんな「未体験の体験」ができるのかソニーも知らないということですか?
2画面を利用したユーザーエクスペリエンスについては、我々が気がつかないようなものをサードパーティーが開発してくれるはずだと期待します。
via: 【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】 Sony Tabletは『ソニーらしさ』を最も表現する製品 ~業務執行役員SVPの鈴木国正氏に、ソニーのタブレット戦略を聞く
ソニーには「未体験の体験」が何かわからないが、きっとサードパーティーが開発してくれるでしょう、という他力本願ですか....
ソニーが持っている資産をすべて生かすことができる製品であり、ソニーらしさを一番表現する製品が、このSony Tabletだといえます。ソニーの全部が詰まっている製品、あるいは、ソニーユナイテッドコンセプトの製品がSony Tabletとなります。
via: 【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】 Sony Tabletは『ソニーらしさ』を最も表現する製品 ~業務執行役員SVPの鈴木国正氏に、ソニーのタブレット戦略を聞く
これを使えばソニーの資産が全部使えます!みなさん、ソニーに思いつかないような素晴らしいソフトを作りばんばん公開してください!
もうこの口上はうんざりだ。
PS3というコンピュータの上で、トップガンの(プログラマの)人が腕をふるってもらいたい。
via: 後藤弘茂のWeekly海外ニュース
まだこの文章を読んだときは
「ひょっとしたら誰かがCELLのすごい使い方を作り出すかもしれない」
と思っていたが、未だにそんな話は聞かない。
最近発表されたNGPも
「入力デバイスはてんこ盛り、だけどどう使うかは知りません」
そしてこのSony Tabletだ。
目指すところは遠大だが
--価格設定はどうなりますか。
【鈴木】価格は、まだ未定です。
via: 【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】 Sony Tabletは『ソニーらしさ』を最も表現する製品 ~業務執行役員SVPの鈴木国正氏に、ソニーのタブレット戦略を聞く
値段も決まらず
--通信キャリアとの連携はどう考えていますか。
【鈴木】これからいろんな形で考えたいが、そこはまだ議論中です。
via: 【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】 Sony Tabletは『ソニーらしさ』を最も表現する製品 ~業務執行役員SVPの鈴木国正氏に、ソニーのタブレット戦略を聞く
キャリアとの関係も決まっていない。
というわけで「残念ながら」実にソニーらしい製品としかいいようがない。ああ、15年前だったらなあ。このニュースにどれだけわくわくしたことだろう。そうかあ、いよいよソニーがTableに参入か。どんな製品を出してくれるだろう。いや、ソニーがCLIEを出す、と聞いたときは本当にそう思ったんだよ。