みんな大好きRoyal Wedding
2011-05-02 07:14
天皇誕生日(えっ?違うの?)に英国では王子が結婚したのだそうな。
奥様がTVをつけていたので、脇でちらちら見ていた。民放が作っている番組にもかかわらず、かなり真面目にやっているのに驚いた。
さて、こういうイベントでもないとよその国の王室のことなどわからないわけだが、先日このような文章を見つけた。
科学的根拠が全く逆の方向を指し示しているというのに、チャールズ皇太子がガーソン療法でガンが治せるかのように公に発言したのは、良くて間違い、悪くすれば無責任だ。また、本書に示されたように、鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブ療法にはほとんど効き目がない以上、彼が今後も代替医療全般を擁護するのは無謀ではないだろうか。ロンドン大学ユニバーシティカレッジのガン専門家マイケル・バウム教授は次のようにのべた。
「私の発言の重みは、40年に及ぶ研究と、25年に及ぶガン研究への積極的な関与の上に築かれた知識の裏付けによるものだ。あなたの権力と威信は、たまたまどんな家に生まれたかにかかっている」代替医療のトリック P313
この言葉が載っている「代替医療のトリック」という本は
チャールズ皇太子にも捧げられている。どうもかの国の皇太子は、「代替医療」に関して日本の前首相と同じような態度をとっているようだ。
「たまたま」王室に生まれた人間が、有害な発言をすることについて地道に努力してきた専門家が怒る気持ちはどれほどのものだろう。このような「偉い人」に対する人間の認知バイアスについてはきっと研究成果があると思う。
この本には「代替医療を支持する困ったセレブ」の名前がいくつも挙がっている。日本にも何人かはいるようだが、いずれも「小者」である点は喜べばいいのか、悲しむべきなのか判断に迷う。鳩山くんがもう少し長く首相を続けていれば「大物」になったかもしれないけど。