Twitter上での集合知
2011-05-30 07:05
長年はてなブックマークを愛用していたが、「はてなボトル」に切れて以来とんとごぶさたである。
最近はみなTwitterではないか、ということでTwitter上で話題になっている情報を紹介するサービスなどをしばらく使ってみた。
それと前後して大震災があったのだが、最近はTwitter上の情報は自分がフォローしているひ人が発信したものだけに限っている。
なぜかと言えば概ねこの記事に同意するからだ。
Twitter上で反原発を積極的に行っている中に
- 「2chの怪しい情報を拡散して風評被害を与え」
- 「そのまま風評被害者への名誉回復を行わない」
人たちが中心になっているクラスタが存在することがわかる。
これは、企業にとって大きなリスクとなる。
全く関係の無いことで風評被害を受ける可能性があり、その人達の中に被害者の名誉を考慮しよという人が少ない。
すると、被害者自信が手間暇をかけて名誉回復をしなければいけなくなる。
via: 残念ながら、Twitterで反原発をしている方を干すのは妥当である。 - 情報の海の漂流者
「情報を発信する気軽さ」から来たものだと思うが、自分が何を言っているかろくに考えもせず脊髄反射的に書かれたTweetは実に多い。またそれにフォローする人間の数にも驚く。例えば
混乱する情報を流さないように。ただちにツイートを削除し、謝罪して下さい。 @tohato38 【速報】水道水からDHMOが検出
via: Twitter / @秋元貴之 Takayuki Akimot: 混乱する情報を流さないように。ただちにツイートを削除 ...
とかだ。「代替医療のトリック」でもDHMOは取り上げられていたが、普通こうした記述にひっかかれば、頭をかいて少しは自分がやっていることについて考えると思うのだがそうした姿勢もないどころか「あなたの姿勢を支持します!」という賞賛のTweetが集まっている。
Twitterはアホをあぶりだすためにあるようなもんだな
via: ヌレイヌ : 水道水からDHMOが検出された問題、東大准教授激怒。徹底的に糾弾の構えか
ネットなんてもっと気楽にやれよ
この意見と同じように、一旦はそうしたTweetをブログで取り上げようとも思ったのだが、あまりの数にやめてしまった。もっと生産的なことに時間を使おうと思い直した。
このTwitterというのは衆愚生産システムの最たるものになっているのではなないかと思う。誰かが感情にまかせた言葉をつぶやくと、「おかしいおかしいと思っていたのは私だけじゃないんだ!拡散希望!」とその情報が広がる。そうしたコミュニティの中では
「みんなそう言っているよ」
と自分の意見-ひいては姿勢に対するフィードバックがかかり、さらに衆愚化が進む。
そう思うとTwitterのクラスター分析というのは、実に興味深い結果を生むかもしれん。