幼稚園の砂場

2011-06-02 07:16

というわけで本日はいくつか細切れに

最近「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」を読んでいる。



井上ひさしの作文教室に、文章を書く上で重要な事は

「誰にでもわかる文章で、あなたにしか書けないことを書く事」

とあった。この本を読んでいると何度かその事が頭をよぎる。要約できる本ではない。何かについて書かれた本、というわけでもない。しかし短い一つの章を読むだけで少し気が軽くなる。これは誰にでも書ける文章ではない。

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多くの場合転職を繰り返すのは良くない事とされる。そう頭では理解していたし、学校を卒業する時は「これから首になるまでこの会社で働くのだなあ」と決めつけていた。なのに気がつけば勤務する会社は5社目だ。

同期や同じくらいの年代に入社した人間の圧倒的に多くはまだその会社で働いている。仮にあのまま辞めなかったらどうなっただろう、と思う事がある。多分今頃窓際の管理職になっていたか。(いや、古い会社だから未だに窓際管理職がいると思うんだよ)

仮にそうだとしても、生涯賃金は今より間違いなく高かったと思う。数千万円の規模で。しかし「やりたいことがあったような気がするのに何もしなかったな」という後悔とともに定年を迎えただろうこともまず間違いない。

多くの間違いを含め結局いつも決断していたのは自分、ということを考えればso far so goodとも思える。

思えば仮にそれが経済的に恵まれ、安定し、かつ身体的負担が小さい職であっても疲労困憊することが何度かあった。何故そうなるのか不思議だったが、最近このような文章を見つけた。

あなたが疲れ果て、死んだような気持ちになってしまうのは「役割を演じている」からだろう。上司に求められる役割、親としての役割、明るく優しいキャラという役割、デキるやつの役割、仲良しクラブの中の役割などなど。

 残念ながら役割を演じているうちは、何をしても報われることはない。

 何かを演じて手にした成功の手柄は「役割」 ―― 八方美人のあなた、会社に尽くすあなた、お金のために働くあなた ―― が全部かっさらっていく。
 「仕事だし当たり前」「お金をもらっているし当たり前」「旦那だから当たり前」「妻だから当たり前」本当のあなたはちっともうれしくない

 人は心からやりたいと思ったことでしか、報われない。
 100%満たされた気持ちで毎日を過ごしたいのなら、勇気をだしてその仮面をかなぐり捨てるしかない。

ヘコみ回復力アップ!「ネガティブな感情の対処法まとめ」 : earth in us. から引用

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などと突然自分語りを始めたのは何故か、といえば最初に挙げた本を読んだからなのですよ。