イタリア軍
2011-06-29 06:36
今「豚イヌ」に関する本を読んでる。
誰の心にも潜んでいる豚イヌとは、「やめておこう」「できないにきまっている」「みんな難しいといっている」とかなんとか怠ける、先延ばしにする心のことだ。
この本の前半は「豚イヌはこうやってあなたにしのびよってきます」という内容。ありきたりだな、と思っていたが思わぬ記述が本の中盤にでてくる。
もともとこの概念は、ドイツの軍隊教育で使われていたものだからです。 1954年に発表されたある論文には、豚イヌについて次のような記述があります。 「突撃しなければならないのに、兵士が恐怖のために逃げたくなる、あるいはへたってしまうとき、誤りをもみ消す誘惑を感じる時ーつまり不安のために、われわれに本来すべきことをさせない、そういう気持ちを軍隊用語で"心のなかの豚イヌ"と呼んだ。軍隊教育では「豚イヌの克服」を重視していた。いずれにせよ、それは驚くほど成功したと言える」 おそらく「驚くほど」ではあったのでしょう。でもぜったいに「すばらしく」ではなかったはずです。このような考え方が、ヨーロッパを灰燼に帰しただけでなく、豚イヌを征服した何百万もの勇敢な兵士の命を奪ったことを考えれば。。。豚イヌと上手に付き合う方法 p109
思うに
世界中の軍隊は、第2次大戦時のイタリア軍のようであるべきではないか。そうすれば、戦争による死傷者は減るに違いない。日独伊軍事同盟ではなく伊伊伊軍事同盟だったら第2次世界大戦も起こらなかっただろうし、何かの間違いで勃発しても3週間ぐらいで集結したはずだ。
真面目と勤勉さがひどい事態を引き起こす、というのはオウム真理教事件の時にも痛感したことではある。とかなんとかいって豚イヌは自分を正当化するわけだが。