Wii U
2011-06-09 06:44
我が家にサンタさんがWiiを持ってきてくれたのが6ヶ月前。昨日任天堂がWiiの後継機を発表した。たとえばこんな評価があるようだ。
任天堂によるWii後継機の発表は投資家の関心を引くことができなかったようだ。同社はゲーム市場がソーシャルネットワークにシフトしていることを見落としているとして、株価は過去五年で最低にまで落ち込んだ。
via: 「Wii U」は投資家の関心を引かなかった? 「ソーシャルへシフトすべき」との指摘も - ITmedia ニュース
私はひねくれものだし、友達が少ないので「猫も杓子もソーシャル言ってんじゃねえよ」と思うわけだが、任天堂の考え方は少し違うようだ。以下任天堂のサイトから引用。
いつも思うんですが、
via: 任天堂 E3 2011情報 | 社長が訊く
「物事のアイデアの筋がいいかどうか」って、
新しい構造を提案した瞬間、
「あ、あれにこう使える、これにこう使える・・・」
というのがさあっと広がるときに、わかるんですね。
それこそDSのときに、
「1画面にタッチスクリーンがね・・・」って
宮本さんが話してくれたときに、
「ああそれなら、あれができてこれができて・・・」
という話がさあっと広がったので、
おもしろい構造になるだろうなと思っていたんですね。
今回提案する新しい構造で、
via: 任天堂 E3 2011情報 | 社長が訊く
自分たちの身の回りで長年感じていた、
「こういうことを解決したいんだけど」っていうことを
たくさん解決できることがわかったので、
私たちは「これは筋がいい」と感じているわけですね。
最近はソーシャルが流行りだからソーシャル。そんなソニーのような考え方では何も達成することができない。
今回のカンファレンスで逆に目立たなかったのは、ソーシャルなどスマートフォン&携帯電話を意識したキーワード。1月にSCEがNGPの概要を発表した際には、ソーシャル型のサービス「near」について時間を割いて説明した。しかし、今回はゲーム機能の説明にフォーカスした。ゲームのトレードショウE3での発表ということもあるが、PS Vitaを純粋にゲームに絞り込んだ紹介することで、ゲーム機としての印象を強めた。
via: 【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】 SCEがE3で発表した次世代携帯ゲーム機「PS Vita」の戦略
今回任天堂が提案した「構造」は岩田氏や宮本氏が「長年問題と思っていた物」を解決するための提案である。それは
「今はBlackberryが売れているから対抗機種はこのスペックで」
ではなく
「Smartphoneなんていうけど、全然スマートじゃないじゃないか」
とiPhoneを作ったAppleの姿勢に通じるところがあると思う。
こうした発想は所詮「それができる人間」からしか生まれてこない。A3一枚に綺麗にロジックをまとめました、と誇りに思うような人間はトヨタグループか、コンサルティングファームに行けば良い。「それができる人間」が事業の上での意思決定権限を持っているところ、またそれが代をついて受け継がれているところが任天堂という企業の強さ。「代をついて受け継がれている」という点においてはAppleより上だと思う。
投資家がどう判断するかなどどうでもいい。WiiUがどんな「問題解決」をみせてくれるかとても楽しみだ。