(続)訴訟社会といいながら

2011-07-25 06:46

アメリカという国が興味深い点はいくつもあるが、その一つが「多様性」である。私を含めて多くの人はよく知らないものをまとめて一括りに扱おうとする。

しかしGeneralization is always wrongなのであり、オトナになるというのは、その悟りを得る過程でもなかろうかと思うことがある。

さて、前にも書いたが映画ソーシャルネットワークで描かれていた「自分たちのアイディアを盗まれた」と主張し65億円"勝ち取った"双子の兄弟である。先日こんな記事を見つけた。

昨日(米国時間7/20)のFortune Brainstorm Techカンファレンスで、映画『ソーシャル・ネットワーク』で、ウィンクルヴォス兄弟の、Mark Zuckerbergはハーバード大学倫理規程に違反している、という主張を却下したあの悪名高きシーンについて、あれは実話なのかと尋ねられた元ハーバード大学学長のラリー・サマーズは、屈託なくこう答えた

学長をやっていて学んだことがある。学部の学生が木曜日の午後3時にジャケットにネクタイ姿でいる理由が2つある。一つは、就職活動中で面接に行く。もう一つは、そいつがサイテーな奴である。あれは後者のケースだった。

via: ウィンクルヴォス兄弟は「サイテー」と呼ばれるのが嫌い

裁判で和解金を「勝ち取ろう」がなんだろうがサイテーなやつはサイテー。しかしこの兄弟は面白いなあ。

【訳者注:下のレターで兄弟らは、サマーズの言動は、私たちだけでなくあの服装を選んだすべての学部学生に対する侮辱である旨に加え、当時のサマーズ氏の行動にも問題があったと非難している。】

via: ウィンクルヴォス兄弟は「サイテー」と呼ばれるのが嫌い

まあ確かにそうするしかないのだろうけど、日本には「恥の上塗り」という言葉があることを教えてやろうか。彼らはこの先の人生どうやって暮らしていくのかね、と余計な好奇心を持ったりする。