ios v.s. Android

2011-08-25 08:05

というわけで性懲りも無く「Androidというプラットフォームは存在していない(少なくとも今は)」論である。

完全に雑談です。急激にスマートフォンへの乗り換えが進んでいる現在、こういったことも実際に起きているようです。「アプリって何?」というユーザーがどれほどいるのでしょうか......。

via: スマートフォン初心者の心理を知る - 開発の現場から--- Android Developer Lounge:ITpro

昨日こんな記事を見つけた。



Facebookが、次世代ウェブの表示言語として注目を集めるHTML5をベースにしたウェブアプリ(見た目は専用アプリと変わらないが、データはすべてネット上にあるブラウザーベースのサービス一種)やゲームのプラットフォームの開発計画を進めているという情報が飛び交っている。「プロジェクトスパルタン」と呼ばれる開発計画で、どうやらiPhoneのブラウザー「モバイルSafari」を使ってFacebookのサイトにアクセスすれば、その上でHTML5ベースのウェブアプリやゲームが利用できるようになるもようだ。


via: Appleを脅かすFacebookの「プロジェクト・スパルタン」とは【湯川】 : TechWave

これで、iOS上のApp Storeが大打撃、かと思ったらそうではない、という意見も。

さてプロジェクト・スパルタンが実現すると本当にAppleに打撃を与えるのだろうか。HTML5のソーシャルゲームのフレームワークを提供する米MoblYng社のStewart Putney氏がReadWriteMobileに語ったところによると、先に打撃を受けるのはGoogleのAndroidマーケットのほうだという。OSはGoogle、ハードウエアはメーカ各社が設計するためにハードとソフトの連携がiPhoneやiOSのようにうまくいかず、ダウンロード型アプリであっても質的にウェブアプリとそう変わらない状況。なのでFacebookのアプリ市場がAndroidマーケットをすぐに追い抜くだろうとしている。

via: Appleを脅かすFacebookの「プロジェクト・スパルタン」とは【湯川】 : TechWave

こうした話は初めて聞いた。純粋に開発環境として見たときのiOSとAndroidの比較論はあるが、それが現実のハードの上でどう動いているのか、という情報はなかなか出てこない。先日引用した

また、iPhoneに比べてAndroidアプリが「セールスで苦戦している」(岩崎氏)のも課題だ。注文比率は現状でiPhoneの10分の1程度で、「伸びてはいるが、iPhoneのように突き抜けてくような快感がない」という。

via: 「本当に来ちゃった」――売上5億のピザ注文アプリ、ヒットの裏に「ワオ体験」 - ITmedia プロフェッショナル モバイル

であるが、関連しそうな記事を見つけた。

Forrester Researchでは、ほとんどの西側マーケットでAppleがリードしている主な理由としてソフトウェアベースのエコシステムを挙げた。AndroidとほかのOSは開発者により多くのインセンティブを提供しなければならず、よりきれいにコンテンツを調整しなければならない。HoneycombベースのタブレットでAndroidマーケットを確認すると、アプリケーションのほとんどはAndroid 2系向けに調整されていることが分かるだろう。AndroidマーケットではHoneycombベースのデバイス向けに最適化されたか、もしくは作成されたアプリを探すためのオプションすら存在しない。特にタブレットを念頭に置いてデザインされたコンテンツを見つけるのも非常に難しい。一方、Appleのシステムは携帯電話およびタブレット向けアプリケーションを完全に区別している。

 最高のゲーム会社がAndroidでゲームを発表しない理由の1つは、タブレットの画面サイズがさまざまだからだ。iPadあるいはiPad 2向けにゲームをデザインすれば1つの画面サイズを扱うことになり、そしてAppleのタブレットのほとんどの機能は同じだ。反対にAndroidタブレットの画面サイズは5型から11型で、すべてのゲームあるいはアプリはそれぞれで正しく表示されるようにカスタマイズされなければならない。大企業であれば、どのタブレット向けに開発するだろうか。1つの画面サイズ向けか、あるいは多くの画面サイズ向けだろうか?

via: Androidベースのタブレット、iPadとの競争で欧州とアジアに目を向ける - 電子書籍情報が満載! eBook USER

「Androidはオープンだから勝つんだよ!」と無邪気に言い切ることが出来る人はうらやましいが、現実はそれより複雑な気がする。

そもそもGoogleは何の企業であり、彼らが儲けるのはどうやってなのか、をよく考える必要がある。Googleは自分たちのWebサービスを使ってもらい、トラフィックを集めることに関心があり、そこで儲けてもいる。そのための手段としてAndroid Applicationはあまり重要とは考えていないのではないか。Androidマーケットの放置具合がそれを示しているように思う。

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再度主張したい。Androidは便利は無料OSとして使われているのであり、プラットフォームとして普及しているのではない。その証拠はAndroid Tabletに誰も関心を持たないことだ。

当初の想定では、各社が多様なタブレット端末を投入し、競争が激化するはずだった。その先例とみなされたスマートフォン「iPhone」の場合、アップルを追って多数のメーカーが参入し、市場の一角をものにしている。

しかし別の筋書きもあり得る。タブレット市場は結局のところ存在せず、現在もこれからもiPad単独の市場に終わるという筋書きだ。

via: CNN.co.jp:iPad以外のタブレット端末は市場で生き残れるのか? - (1/2)

垂直統合が水平統合でオープンななんちゃら、とかいう聞きあきた議論が正しいとすれば今頃AndoridタブレットはiPadよりはるかに安く、多様性を持ち市場シェアを伸ばしていなければならない。

とかなんとか一チンピラが言っている間にもっと早く動いているのがこの業界というものらしい。その速さ、周りにかける迷惑を顧みない割り切り、というのは伝統的な日本企業とは全然別のところにあるのがおもしろい。