意外性をもった情報とは
2011-09-05 07:14
先週はWI2という研究会に行ってきた。
話題には登るのだけどなかなか話が進まない問題というのがいくつかある。情報推薦における「意外性」というやつもそのひとつではないかと思っている。あたりまえの推薦ばかりじゃおもしろくないよね。じゃあ意外性を持った情報を推薦しよう、という話はずいぶん前から話題として登っており、実際真面目に取り組んでいる研究もあるのだがなかなか話が進まない。
WI2参加中に、このようなTweetを見つけた。
アテンションが向いている座標系から暗黙的な座標系に一端変換した上で距離を計算し、近距離のものの座標を再び逆変換することで、アテンションは向いていないが潜在的に興味を持ちうるアイテムを推薦できる。 #sigwi2
via: gnsi_ismr (gnsi_ismr) は Twitter を利用しています
こういう考えは面白いと思う。問題はこの「座標変換」だ。どうやって座標変換を行うのか?ペレリマンのポアンカレ予想の解決にも似たような下りがあったような。離れている場所が実は近傍にあるとかなんとか。
その昔某所で「そもそも旅行で出会った意外な情報とは」というインタビューをやったことがある。これは実に面白かった。「意外で面白い情報」というのはあごが外れるほどバラバラなのだ。でもそこからこういう一つ取り出せるのは
「過去の自分の経験と繋がっている情報」
というやつである。ああ、そういえば、、と自分の過去と合わせて思い出される情報。これは結構意外性を持っていて面白い。
----
と人前で話したら
「ああ、それはこういうアルゴリズムを使えばだせますよ」
とさる高名な研究者にコメントされた。いや、アルゴリズムはいいけどそもそも何をどうモデル化すればいいのか、そこから議論しようとしているときにいきなりアルゴリズムだされても、、これだからアルゴリズム原理主義者は嫌いだ。