iPhone4Sについて

2011-10-06 07:20

いや、楽しい。

外野のいろんな観測はさておいて、iPhone4のデザインがそのままだったことに少し安堵感を覚えている。

iPhone4を最初に見たとき「これ以上どこを進化させると言うのか」と思った。アンテナ問題などはあったが、それでも実に美しくミニマルなデザインだったと思う。3Gと比べてみればそれがよくわかる。また初代iPhoneが登場したときに存在していた

「ああ、ここが直れば。。」

という点はあらかた解消されていた。処理はもたつくことなく、マルチタスクも導入された。Flashは死んでいるからもういいや。

そのデザイン、機能を一年で捨ててしまうのはもったいない。少なくともあと一年弱はあの美しいデザインのiPhoneを見ることができるわけだ。

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さて、というわけで「今回の目玉」Siriである。Engadgetによれば、元はDARAPAのプロジェクトだったのだそうな。

Siri はもともと DARPA が CALO という名前で進めていたエージェント開発プロジェクトの成果(のひとつ)で、同名の企業のもとでベンチャー化され、1年半ほどまえにアップルが企業ごと買収していました。

via: iPhone 4S は音声エージェント Siri 搭載、アプリ版は終了 -- Engadget Japanese

日本語に対応していないから、我々が日本で試すのは先になる(そもそもそんな日はこないかもしれない)しかしこの新しいインタフェースがどのような評価を受けるかには興味がある。

音声インタフェースの良い点は、キーボードを打つ手間がいらないことだ。逆の問題はユーザが何ができるかわからないことだ。現実世界の音声認識というのは、人間のそれとは遠く隔たっている。つまるところ、システムが用意した質問しか認識できないのだ。Siriはそれにある程度のファジーさを許容するようになっているが、それだけである。あるサイトには、認識されたフレーズの一覧が載っている。(以下に引用したのは一部)

Address Book

Querying Contacts

Finding Contacts

via: iPhone 4S: What can you say to Siri? | TUAW - The Unofficial Apple Weblog

Appleがやることなので「ボタンを押せば、問い合わせ可能なフレーズの一覧を出す」といったこともちゃんとやっている。実際に使われている場面のプロモーションビデオも真面目につくっている。

しかしこのインタフェースがどの程度普及するかはよくわからない。そもそもSiriは単独のアプリケーションとして配布されていた。もちろんそれに改良は加えられているのだろうが、元のアプリはそれほど話題になっていなかったように思う。

この機能をきっかっけにして「音声インタフェースがいつまでも普及しないのは何故か」についてより多くの人が考えてくれるといいのだが。