下品な観点から憂鬱でそういう飾り立てる
2011-11-14 08:03
いきなり引用。
私は贅沢が大好きです。贅沢とは、お金を持っていることや、けばけばしく飾り立てる事ではなく、下品でない事を言うのです。下品こそ、もっともみにくい言葉です。私はこれと戦う仕事をしています。 贅沢とは居心地がよくなることです。そうでなければ贅沢ではありません。
ココ・シャネルの言葉である。シャネルというブランドに縁がない私も(そういえば昔シャネルの指輪などプレンゼントしたことがあったなあ。。)ココ・シャネルという人の生きざまには興味を抱かざるを得ない。
ここでのキーワードは「下品」だ。「下品」で探すとこんな言葉が出てくる。
モバゲーやグリーって、トップも開発者も「いいものを作ろう、提供しよう」ではなく「こうやれば稼げるよね」っていう主旨のものが目立つような。その時点で下品というか下衆な考えというか、好きになれんわ。
via: はてなブックマーク - 痛いニュース(ノ∀`) : モバゲー開発者 「客に月10万使わせるゲームを悪く言うのはおかしい、趣味に月10万使うなんて普通」 - ライブドアブログ
下品な金儲けが信条のDeNAとGREE。一見エリートを気取ったDeNAのほうにより強い嫌悪感を感じるが、下品な点では両者とも甲乙付けがたい。
しかし私は所詮このようなブログでぶつぶつ言っているに過ぎない。だからこそ「下品と戦うことを仕事にしている」と言い切るココ・シャネルの姿勢に共感を覚えるわけだが、感心ばかりしている場合ではない、という気もする。
目先の情報で人間をふりまわし、「下品」な時間を金の使い方を促すことは金儲けにつながる。DeNAとGREEはそれを実証した。それと戦うにはどうしたらいいだろうか?
私は数日前に驚くべきことを悟った。時間の問題も、お金とよく似ているのだ。時間を失う最も危険な方法は、娯楽に費やすことではなく、偽の仕事に費やすことなのだ。時間を娯楽に費やしているときは、自分が遊んでいるとわかっている。アラームが「さっさとやめろ」と鳴りはじめるだろう。ある朝に目覚め、ソファーに座って一日中テレビを見ていたら、すごくマズいと思うだろう。そう考えただけで怖くなる。
via: らいおんの隠れ家 : ポール・グレアム「時間とお金をなくすには」 - livedoor Blog(ブログ)
ポール・グレアムのように、自分が「娯楽に時間と金を費やしてしまった」ことに自ら気がつく人間であれば話は簡単だ。(いや、簡単とは言わないがやりようがあるように思う)しかし現実はそうではない。TOKIOの漫画化されたキャラクターに「をを、これはすごい。是非手に入れなくては」(実はよく知らん)と思う人はおそらくは万を超える単位で存在するのだ。
「下品でない道にも同じくらい(あるいはもっと)楽しいことがある」
ということを示す。そうしたことが必要なのだろうか。