WISS2011にむけて

2011-11-28 07:46

というわけでWISS2011のプログラムが、より詳細に公開された。

WISS2011プログラム

何が詳細かと言えば、各発表内容に、写真が一枚つき、かつ著者がどのような議論をしたいか、という記述が追加された。

といわけで今は恒例の

「しくしく泣きながらプレゼン準備」の時期であるわけだ。なぜしくしく泣いているかと言えば、自分が話す内容が面白くなく、かつ底が浅いと思い知るかだ。

しかし今回に限って言えば、「考えたこと」を臆面もなく発表しようと思う。

創刊からこの号あたりまでは、「本当のこと」を書いたら売れないんじゃないかってビビってた。
このコピーによって「私たちの世界じゃない人は、この世界に入ってこなくてもよい」、つまり「私たち」だけの世界を作ることにビビらない決意表明を読者に伝えたかった。
このコンセプトは忘れずに毎号どこかに形を変えて入っている。

via: 『小悪魔ageha』中條寿子編集長が語る 読者に憑依して書く「キャッチコピー力の極意5カ条」とは? « 編集者.jp | あの本を作った編集者の哲学・仕事術

何かを表明する、ということは必ず「それに同意しない人」が生まれることでもある。その事自体を恐れる必要はない。というか過去何回かの発表で知ったのだが、そもそも参加者であっても発表をそれほど聞いてはいない。「アンチ」が生まれるのはそのメッセージがたくさんの人に届いた結果なのだが、それほど多くの人が私が言うことに耳を傾けてくれるわけではない。

そしてこのことからわかるように、実は二次元的な図で顕される繋がりというのは見いだされた「結果」でしかなく、実際の思考(検索)は二次元という枠組みには収まらないものであることがわかるであろう。確定された結果が二次元なのであって、検索を行う空間はもっと高い次元を持っている。

そのため検索(思考)作業そのものは幾何学的に表現することは出きない。ただ単にそれぞれの事柄に付帯するキーワードのリストという形でしか表現できないであろう。それはそれでいいのだ。人間の思考空間そのものを二次元や三次元で表すのは無理なのだ。せいぜいキーワード検索というダイナミックなリンクで抽象的に結びつけるしかない。

via: なぜアイディアプロセッサはアイディアを生み出せないか (その5) : メカAG

おもしろいことだが、プレゼンの準備で内容についてあれこれ考えていると、次々と関連がある情報が目につきだす。人によっては

「このように世界は繋がっているのです!」

と叫ぶのかもしれないが、単に「問題に集中していると関連情報への感度が高まる」と解釈するのが気楽だ。

元となった素朴な疑問を提示しておく。「アイディアプロセッサ」と世の中で称されているものは、アイディアをかきとめ「まとめる」ためのものでしかない。
Evernote活用法!という情報は多いが99%は(というか私が目にしたものは全て)「いかにしてEvernoteに情報を貯めこむか。整理するか」でしかない。そこから何かを生み出すという点にフォーカスしたものは少ない。

というわけでここに大きな空虚(ボイド)があるように思うのだ。逆に人間を現状にしばりつけよう、と努力するシステムはたくさんある。,,,,というところで二つ例をだそうと思ったのだが躊躇した。だって、その方面の仕事をしている人もくるわけだから。

しかし

まあ素直に発言しようとおもうのだ。誰も聞いてないだろうし、聞いたとしても私ごときチンピラサラリーマンの発言にいちいちつっかかる人もいないだろうし。いた場合には、小悪魔アゲハ編集長の言葉を思い出そう。