時にわれわれは、何かの大きさに心から感服せざるを得ないことがある。
みんなで決めようよ!
2012-01-31 07:13
とういうわけでいきなり引用。内容は昨日のエントリーにも繋がっている。
これは日本の現状そのものだなーとおもうのは、あたらしいことを進めるときに担保として「過剰な保証」を要求することで、
via: 橋下市長に「ついてゆけない」ひとたち。 - 所長サンの哲学的投資生活 ( フィリピン攻略篇 )
みえないことや答えのないことに取り組むのが下手なのは、個人レベルでもじぶんで答えをつくる作業に慣れてないからだ。
日本は正解をえらぶ教育から答えをつくる教育にシフトしないと、世界でおきているゲームに参加できない。
みんなで決める。いい言葉だよね。しかしつまるところ日本の家電メーカーが不振を極めている理由もこれではなかろうか。
TV事業が焼け野原になりました。ではどこに解があるのでしょう?それを自分で作り出し、それに向かって努力する、なんて芸当はまず無理だ。それで売上が上がる、という計画はあるのかね?
結局のところ「みんなが納得できる(けど誰も信じていない)解」に落ち着く。やっぱり画質だよ!終戦間際には「誰も信じていないソ連を通じた和解案打診」になーんとなく望みを託すようなことをやっていた。日本の家電メーカーでもそうしたことが起こっているのではなかろうか。
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でもって「道なきところに道を切り開いた」Appleである。先日こんなグラフを見つけた。
via: グラフで見るiPhoneとiPadの異常な売れ行き
特にiPhoneとiPadのグラフは「異常」である。しかもこの売上がほとんど一機種からなりたっていることを考えると畏敬の念を禁じえない。
もっと言えば、iPhoneの売上は去年の2倍になっているのだが、そこで売れているのは「iPhone4S」であり、去年の機種のマイナーチェンジ版であるということ。春モデルだ、夏モデルだと頻繁な機種開発を繰り返している日本の携帯電話メーカーには心底同情を禁じえない。
どうしてもAndroidを使いたい、というのであれば止めないが、Androidマーケットは捨て、Amazonのようにできないものか?つまりAndroidを本来の「OS」として利用するのだ。そしてiPhoneのように、2年に一度のメジャーバージョアップ、一度のマイナーチェンジでいいではないか。良いものであればそれでも売れる、ということをAppleが証明している。
これも「みんなで決めよう」だと「新モデルを出した直後の売上はこれだけ増加する。この増加分を捨てることはできない」でボツになるのだろうけど。