インタラクション2012にいったよ(その3)
2012-03-22 06:38
仲良くしていただいているある准教授の方が、こういう感想を述べていた。
「いくつか面白いものがあったが、他は何年も同じようなことをしているような気がする」
思えば数年前のインタラクションは、WISSと同じように閉塞感が漂っていた。その頃は「ほとんど全て」が「何年も同じようなことをしている」状態だったのだ。ちょっと変わった入出力デバイスを作ってみました、こんなもの作ってみました、の連続。当時の私は「まあいろいろな人に会えるから、行く意味もあるか」と思っていた。
それに比べれば去年と今年のそれは面白かった。今年は特に最初の一般講演のインパクトがすごかった。全体を均してみると「まあそうですね」という感もあるのだが、やはり最初の印象は大事ですな。
その一方、インタラクティブ発表は(私が3日目を見ていない、ということを差し引いても)改善の余地があるとおもう。後世に残すことを主眼に今年は論文を6ページとし、査読を行った。その結果はどうだったか。面白いものと「なんでこんなのがでてくる」の比率は例年と変わらなかったように思う。また発表された採択率を正確には覚えていないが、140件以上応募があり、落ちたのは一桁だったように記憶している。小耳に挟んだところでは、
「ページ数が足りていない」
などの形式的な理由で落とされたものもあるときく。つまりインタラクティブ発表の査読は今回機能しなかった。単なる形式チェックに堕していたのではなかろうか。また発表の内容が伴わないものを6P述べたところで誰が参照するというのだろう。
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などと文句をつける点はあるものの、何よりも
「問題点を認識し、それを改善すべく大胆に取り組む」
姿勢は何よりも賞賛されるべきだ。全ての取り組みが成功するわけはない。だから「新しい取り組み」というのだ。来年は何か出したいと思う、、とか去年も考えたな。それでもって6Pと査読に怯えて逃げ出したのは私です。来年こそは、、と書きかけて考えて見れば今年ももう1/4終わっちゃうんだよねえ。。