Lumina900に関するいくつかの情報

2012-04-19 07:33

というわけでGoogle先生に「Lumina900しかも日本語でかかれた情報」と入力すると一ページ目の一番下にでてくる当ブログでございます。やったね。SEO大成功だ!

日本語ではこんな記事があった。

Nokia Lumia 900とiPhone、どちらが優れているか――。そんな記事がBusiness Insiderに掲載されている。ディスプレイの品質やデザイン、カメラの性能、動画や音楽のダウンロード環境、アプリ、バッテリーの持ち時間など11の項目をスライドショーっぽい対戦形式で紹介している。果たして勝者は?

via: 海外モバイルニュースピックアップ:Lumia 900とiPhone、どっちがスゴい? - ITmedia プロフェッショナル モバイル

結果は、、まあリンク先を見て下さい。おどろくべきことは、BOM(部品のコスト?)の推定値。Lumina900は$209なのだそうな。

The Lumia 900 carries a bill of materials (BOM) of $209, according to a preliminary IHS iSuppli Teardown Analysis.

via: Nokia 900 Carries Bill of Materials of $209 - IHS iSuppli's® Teardown portal provides deeper insights into bill of materials, BOM cost, photo analysis and graphical representation of electronics. To learn more, call us at 1-310-524-4007. at iSuppli

これは、OSとハードウェアの設計を統合することにより、例えばCPUをシングルコアに刷ることなどにより低く抑えられているとのこと。Lumina900と似たようなスペックのSamsung's S II Skyrocketは$236なのだそうな。

しかし

iPhone 4SのBOMはそれよりさらに低いのであった。

The baseline iPhone 4S model with 16 gigabytes (GB) of NAND flash memory carries a bill of materials (BOM) of $188.

via: iPhone 4S Carries BOM of $188, IHS iSuppli Teardown Analysis Reveals - IHS iSuppli's® Teardown portal provides deeper insights into bill of materials, BOM cost, photo analysis and graphical representation of electronics. To learn more, call us at 1-310-524-4007. at iSuppli

私がNokiaもしくはMicrosoftの担当社員であれば、血涙を絞るところである。というかそもそもWindows PhoneはiPhoneとまともに戦おうとはしていないのだと思うが。

こちらの記事を読むと、私が引用した別の記事にあったDeath by a thousand cutsが具体的に示されている。この記事に挙げられている欠点を見ると、逆にAppleがいかに細かいところまで気を使って「素晴らしいコンセプト」を「素晴らしい製品」にまで昇華させているかがわかる。

iLife,iWorkがAppleが直接作っている製品であることに注目した記事は少ない。しかしそれらはWindowsに対して明らかに劣勢なAppleにとって必要不可欠なものだったのだ。普通のことなら、こちらのプラットフォームのほうが楽しくできますよ、ということを身を持って示したのだ。

不幸にしてWindows Phoneはそうした「素晴らしいMicrosoft純正アプリ」を欠いている。そしてこんな情報も飛び交っている。

現在Windows Phoneのバージョンは7.5。ここまではカーネル(つまりはOSの中心部分)がWindows CEのものだったのそうな(誰かWindows CEって覚えてる?)

次のVer8ではそのカーネルが新しくなる。そしてソフトを作るのも容易になり、アプリも充実する、、とMicorsoftは主張している。

しかし例えば今Lumina900を買った人が、そのVer8にアップグレードできるかと言えば、よくわからない、というのが本当のところらしい。

Now, a trusted source close to Microsoft tells us that is absolutely not the case, that instead there will be no upgrade path from Mango to Apollo.

via: Sources: current Windows Phone devices will not get 'Apollo' upgrade | The Verge

いや、そもそもユーザはOSのアップグレードなんかに興味を持たないよという意見もあろう。姪たちはAndroid使ってるけど、そもそもIce cream Sandwitchが何かも知らないだろうし。

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というわけで、今のところLumina900の先行きはあまり明るくない。もちろんこんな記事もあるのだが。

Ten stores had run out of cyan entirely but had the black model available in limited quantities.

via: AT&T Stores Are Almost Completely Out of Lumia 900 Stock

日本で、Windows Phoneを使っている人を見かけたら多分その日はとても良い日になるのではないか、と思わざるをえない。それくらい見かけないのだ。

辻村氏 私どもの基本的な考え方は、「お客様が使いやすいカスタマイゼーションがいかにできるか」という部分にあります。今のスマートフォンの売れ行きを見ていても、日本市場に最適化された"全部入り"は強い。おサイフケータイや赤外線通信、ワンセグといった(日本市場のニーズの)部分は大多数のお客様に求められているのです。ですから、そういった日本市場向けの最適化がしっかりとできるのであれば、iOSやWindows Phoneを我々が拒否するところではない。そう考えています。

via: NTTドコモ、WindowsPhone投入を検討 「iPhoneはドコモ仕様に対応したら扱ってやる」 | ガジェット速報

逆に「古くからのAppleユーザ」にとっては現実とは思えないのが、電車の中でiPhone,iPadを使っている人の数だ。その昔Apple製品というのは

「ちょっと頭のおかしい人が、大枚払って購入し、みせびらかすもの」

だった。

しかし

信じられないことに、今や電車にのれば一両の中で何人もの人間がApple製品を手にしているのだ。若い人にとっては当然の光景かもしれないが、30年前を思い返し、現実を眺めると卒倒しそうになる。

「日本市場に最適化した製品」

がどうのこうのと言っている間に世の中はここまで変化した。今の状況を見るにMicrosoftとどこかのH/Wメーカーが「キャリアの意見を取り入れました!日本人ならワンセグ、オサイフケータイ、赤外線通信!」といったWindows Phoneを出し、それがDocomoから発売されるかもしれない。(我々の言うことを聞けば、拒まないよ、といっているのだから)

それが成功し、三国志が始まるのか、あるいはこのままiOSとAndroidの時代が続くのか。今の時点では後者の可能性が強くなっているように思える。