サービスの非対称性
2012-05-24 07:02
言葉はややこしいが、つまるところ
「サービスを作った人間が自分で使うか」
ということである。漫画では「ヤクの売人は、いずれ自分でヤクに手をだす」とか読んだことがある。とはいえ、そうなると商売が続けられないから、非対称性を保ったまま利益を上げ続ける人もいるのだろう。
インタラクションの研究でも、サービスの開発でも
「自分が使いたいものを作れ」
とはよく言われるところではある。それは一つの方法ではあるが、DeNAやGREEは
「カモを大量捕獲する」
ことで業績をあげ、一部の人からは「日本の新しい成長産業だ」と絶賛された。彼らの信条は、(「奇妙な論理」にあったセリフと思うが)
「世の中には2種類の人間がいる。取る奴と取られる奴」
というところであろう。
先日DeNAからうまく「勝ち逃げ」した南場氏の言葉を目にした。
世界金融の中心にいる専門家たちがそういう目で見るビジネスで、果たして世界的なネット企業へと昇華できるのだろうか。
via: 続・行き過ぎたソーシャルゲーム 依然残る「射幸心」 :日本経済新聞今年4月中旬、DeNAの創業者で社長を退任した南場智子取締役に疑問をぶつけた。すると、昔から米グーグルを超えたいと言ってはばからない彼女は、こう言って笑った。「ははは。確かにガチャでグーグルやフェイスブックには、なれないわな」
私は「コンサルタント」という職業にかなりの偏見を抱いている。いや、良い人は多いんですよ。しかしこの言葉には、コンサルタントという職業が持つ聡明さ、傲慢さ、そして無責任さが凝縮されているように思う。
1.外向的な人
via: On Off and Beyond: コンサルタント:頭が良いフリをする方法
2.批判的な人
3.自分の得意な分野について語っている人
が挙げられている。これ、コンサルタントの3つの得意技、とも言えます。
こう公言してはばからないのがコンサルタントという人種である。そして彼らと彼女たちの倫理観では、彼らと彼女たちが「取る奴」で、クライアント、コンシューマは「取られる奴」なのだろうな。
こうまで言われてもGREE,DeNAに金を貢続ける人はもちろん多いのだろう、というかそういう人達はそもそもこうした発言を読まないか。