人の不安をお金に換えよう!
2012-05-30 06:52
まあこれも商売の一つの方法なのだろうな。
PANTONE 5は、測定専用ボタンを搭載し、指1本で測定できるようにしたほか、測定した場所は自動的にマップ上に表示できる。「放射線測定機能を母親の皆様方に、しかめ面ではなく、日常の生活の中で毎日持ち歩けるよう思いを込めてつくった」とした。
なお、測る高さなどによって測定結果が異なるため、「測った人による結果のばらつきが、風評被害などの問題になりかねない」とし、まずは自分用として測定結果を保存していくとしている。「人によるばらつきに解決できる目処が立てば、情報を共有することは検討しうる」とした。
via: 「やりましょう」とすぐに言えなかった--放射線測定付きスマホへの思い - (page 2) - CNET Japan
「測った人による結果のばらつきが、風評被害などの問題になりかねない」
ということを認識しながら、この製品を出す。校正もしなければ、測り方は使う人の「気持ち次第」。放射能の測定結果と称するデータを使った詐欺やら、恐喝やら、風評被害が増大する、、というのは考え過ぎかな?
宿に宿泊する。チェックアウトの時間に携帯を取り出し「こんなに高い値がでている。金は払わないぞ」といって立ち去る。こんな人が続出しても驚かないけどね。携帯用放射線発生源が合わせて販売されたりして。
「【超拡散希望】●●で衝撃的な放射線量!」という喜びのTweetがあふれかえる様子が目に浮かぶ。こちらはまあ間違い無いだろう。
しかし一点だけ確かなのは、これが売れればソフトバンクは潤う、ということだ。(多分「そうではない」という特別料金プランが発表されるだろうが)
人の不安、非難、そうしたネガティブな感情をお金に替える決断力には感心する。
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時々リアルの本屋に行くのだが、そこにあふれる
「原発関連本」
の多さには本当に驚く。京都大学のなんとか助教とかどっかの教授とか、この世の春を謳歌している人たちの誇らしげな顔が帯を飾っている。
昨今苦しいと言われる出版業界にとって、原発事故は神風たりえているのだろうか。あの本の数を見る限り、「神風になりうる」と判断していることは間違いない。
商売の基本というものはこうしたことであろうな。
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考えてみればメディアというのは、常に人のネガティブな感情に火をつけることで、注目を集めようとする。彼らにしてみれば
「読者の声に耳を傾けた結果」
ということになるだろうし、おそらくそれは間違いではない。
「天国の新聞は恐ろしく退屈だろうな」
というのはどこかで読んだセリフ。人間はネガティブなニュースが大好きなのだ。まあ「適者生存」の法則から言えば、ネガティブなニュースにきちんと反応して身を守ったほうが生き残りやすい、ということなのかもしれん
私にとってもっと不思議なことは、しばらくたつとそれを綺麗さっぱり忘れてしまうことだ。そう考えると今回の発表はいささか時期を逸していたのかもしれない。