製造企業としてのApple
2012-07-03 07:11
Paley氏はFortuneのインタビューで、「今では、重要な会議にはプロジェクトマネジメントの責任者とグローバルサプライマネジメントの責任者が必ず出席すると聞いている」と述べたうえで、「わたしがAppleにいた頃は、エンジニアリング部門がAppleとして必要なものを決定し、プロダクトマネジメントとサプライマネジメントが製品化するという役割分担だった。この点を見ても、優先順位がシフトされていることは明らかだ」と述べている。
via: アップルのクックCEO、サプライチェーンの管理を強化か - CNET Japan
こうしたことがなぜ行われているのか。今のAppleにとって「安いコストで安定的に供給できる製品」だけが検討に値する、ということなのだろう。エンジニアが勝手に作った製品を、製造、流通部門がおしつけられ文句を言うなんてことはありえない。
Apple が、米国カリフォルニアを拠点とする会社 Liquidmetal Technologies の持つ高度な金属に関する特許など、すべての知的財産権についての独占的なライセンス契約を獲得したようです。
via: Apple、Liquidmetal Technologies の持つ知的財産の独占的ライセンス契約を獲得 - Apple Brothers + Mac News
そうした動きの一貫として、Liquid Metalなる金属素材の独占的使用権を取得しているらしい。この素材がいつどのような形で使われるかは(例によって)Appleの外にいる我々にはわからない。次のIphone5で使われる、という噂と、いや時期尚早だ、という意見と両方が存在している。
いずれにせよ、そうした努力の結果は現時点では明白に思える。
ジョニー・アイヴ率いるアップルのデザインチームには確かに先見の明があるが、未来のコンピューターについての革命的なヴィジョンを持つ会社は実は他にも多くある。アップルが他社と違うのは、夢のような、革命的で魔法のようなマシンを実際に作れてしまうところにある。
それが、アップルの魔術だ。現実のものにできる。まずは、革命的なラップトップ、スマートフォン、タブレットを作ると自らに言い聞かせる。そののち、誰もが羨むような純粋なデザインを考案し、部品を調達し、徹底した秘密主義のもとに製品を作る。そして前例のない利益率で売られ、多くの消費者の元に届けられることになる。他はマネできないことだ。
via: アップルの秘密兵器 | 田園Mac
未だに展示会で
「未来コンセプトのモックアップ」
なるものを見かけることがある。そしてそれらが決してモックアップから外にでないこともほぼ自明になりつつある。
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などと見ていると「それに引きかえ」といいたくもなるが、我が国にもこのような企業がある。
マーケットインは売る人のために売れる商品を造ろうという発想です。当然、横並びの商品ばかりができてしまいます。マーケットは「値段が同じなら機能を一つ増やせ。機能が同じなら値段を下げろ」としか言いませんからね。
一方、ユーザーインは、自分が使うためにお金を払う人の視点。マーケット調査は必要ですが、生活者としての自分の感覚や感性のほうが大切なのです。iPhoneも、スティーブ・ジョブズが自分の感性で、自分の欲しいものを、自分が値ごろだと思う価格で造ったのです。我々の商品はコモディティー(日用品)の最たるものですが、発想はiPhoneと同じです。
via: 編集長インタビュー - 1万4000点の商品造る、競合不在のビジネス実現:ITpro
つまるところマーケットインの象徴は「機能比較表」なのかもしれん。この機種はこれついてます。チェック印の多いほうがいい製品です、と。
もっとも買う側は、そんなことを気にしちゃいない。ただ販売員は「説明がしやすい」といういことなのだろうか。こうした「相手の事を考えない努力」は「婚カツ」にも見られるとのこと。
そこで、婚活を頑張るキモい女子は次の言葉を肝(キモ)に銘じること。
via: スパルタ婚活塾 第3講 「ツッコミマスターとなれ」|水野敬也オフィシャルブログ「ウケる日記」Powered by Ameba
「お客のニーズを無視する努力はエゴである」
そして、現状、婚活に努力する女はエゴイストであり、何よりも「婚活」という言葉がそれを象徴している。
なぜなら「婚活」している女というのは、「結婚」を目的としていることを公言しているわけであり、つまりそれは目の前の男をちゃんと見るのではなく己の欲望を丸出しにしている言葉であり、婚活を男目線の言葉に直すとしたら
ヤリ活
である。
そういえば、遠い昔出席した合コンで
「自分が"最低限"必要とする条件」
を等々と述べる女の子がいたなあ。。もちろん男にもそういうのはいるだろう。日本の家電製造、販売に携わる人で、自分がそれと同じことをやっている、と気がつく人はどれくらいいるのだろうか。
この製品なんぞ。
「最低でも帝大卒で、年収1000万以上で、背が高くて、年に一度は海外旅行にいかせてくれる人じゃなきゃダメ」
とほぼ同レベルだと思うのだけど。